こんにちは。
心理カウンセラーの矢菅まゆです。
「~すべき」
「ちゃんと~しなきゃ」
と思えば思うほど、
かえって苦しくなることはありませんか?
無理に手放そうとしても逆に意識してしまい、
「~すべき」
「ちゃんと~しなきゃ」
と口にすることが増えてしまったりします。
今日は、
私自身が試してきた具体的な実践法を、
3つをご紹介します。
まずは“気づいて意識する”ところから
いきなり
「~すべき」
「ちゃんと~しなきゃ」
を手放そうとしても、
うまくいかないのも当然です。
むしろ
「ちゃんと“~すべき”と言うのをやめなきゃ!」
といった思考になりかねません。
だから私はまず、
「自分が普段どれだけ
“~すべき”
“ちゃんと~しなきゃ”
と言っているか」
に気づいて、
その言葉を使っていることを意識する
ことから始めました。
「~すべき」
「ちゃんと~しなきゃ」
という言葉を使っていても構わない。
気づけることに意味がある。
そう考えることで、
口に出した瞬間に
「あ、今言ったな」
と自覚できるようになります。
正直今でも私は
「ちゃんと~しなきゃ」
「ちゃんと~した」
と言ってしまうことがあります。
以前の私は無意識で使っていたので、
気づけるようになっただけでも大きな変化でした。
「まずは気づく」
これが最初の一歩なんです。
別の言葉で言い換える
次に取り組んだのは
「別の言葉で言い換える」ことです。
たとえば、
「~すべき」と思ったときには
「~した方が良い」
「~した方が好ましい」
と言い換えるようにしました。
実際、世の中で本当に
「~すべき」ということは
そんなに多くないんです。
たとえば、
「働かざる者食うべからず」
という言葉があります。
ですが実際、
働いていない人はご飯を
食べてはいけないのかというと、
そんなことはありません。
本来生き物は
「何かの役に立つ」とか
「労働する」なんてことは意識せず、
ただその命を生きている。
命は、
それだけで尊いはずです。
そう考えると、
本当に「~すべき」なことは
どれほど少ないかが見えてきます。
SNSなどで「~すべき」
と題された投稿を見たときも同じです。
「この投稿をした人は
“こうした方が良い”と言いたいんだな」
と自分の脳内で翻訳して受け取る。
するとSNSなどを見ても
「私もそうしなきゃ」
と思い込むことがなくなり、
他人と自分を切り離して考えられるようになりました。
言葉を少し変えるだけで、
感じ方や自分へのプレッシャーが驚くほど軽くなります。
思考の癖をやわらげるために、
この言い換えはとても有効でした。
この発想に至った背景
実はこの
「その言葉を使っているかに気付いて、
別の言葉に置き換える」という工夫は、
前職での経験から生まれました。
前職である人材紹介会社に勤めていた頃、
社内では
「きつい・厳しい・決まらない」という言葉を
独自の「3K」と呼び、
使用を禁止されていました。
数年続けるうちに、
この3つの言葉を耳にすると
自然と反応するようになり、
プライベートでも敏感に
気づくようになっていたのです。
「特定の言葉を使わないように
意識するだけでもこんなに変わるんだ」
と実感していました。
この体験を応用し、
「~すべき」
「ちゃんと~しなきゃ」
という言葉にも、
自分で「使わない」と決めて
同じようにアプローチしていきました。
実践ステップとまとめ
ここまでをふまえて、
実践ステップを整理します。
①まずは気づいて意識する
「~すべき」
「ちゃんと~しなきゃ」
と口にした自分に気づきいて、
その言葉を使っていることを意識する。
②別の言葉で言い換える
たとえば
「~した方が良い」
「~した方が好ましい」と表現を変える。
③自然に変わっていくのを待つ
言い換えが習慣になると、そもそも
「~すべき」
「ちゃんと~しなきゃ」
と思わなくなってくる。
この流れを続けていくと、
無理に手放そうとしなくても自然と少しずつ、
手放すことができるようになっていきます。
また、今回ご紹介した方法は、
私が実践した
「~すべき」
「ちゃんと~しなきゃ」
の手放しに限らず、
「あなたが使うのを辞めたいと
思っているけれど普段使っている言葉」
に対しても有効です。
たとえば
「どうせ~」「でも」「だって」
とか。
そういった言葉も、
使っているうちに自分に対して跳ね返ってきます。
あなたももし
「使うことを辞めたいけれど、
普段使っているな……」
という言葉があれば。
①まずは気づいて、
自分がその言葉を使っていることを意識する、
というところから始めてみませんか。
その実践の積み重ねが、
あなたの思考や行動、
ひいては人生一つ一つを変えていきます。
良かったらぜひ、
今日から実践してみてくださいね。
あなたのこれからのキャリアを、
人生を、
心から応援しています。
心理カウンセラー
矢菅まゆ
