こんばんは。
心理カウンセラーの矢菅まゆです。
休みたいのに休めない。
本当はしんどいのに、
誰にも言えない。
そんな思いを抱えていたかたが、
カウンセリング終盤に、
こんな言葉を口にされました。
「休みたい!
とにかく休みたい!」
今日は、
そのカウンセリングのご感想と
気づきを紹介します。

休むことに「こわさ」を感じていたNさんのご相談
今回カウンセリングを受けていただいた
N・Hさんは、
これまでの約20年、
燃え尽きと回復を繰り返しながら、
がんばり続けてこられた方です。
ご相談いただいたときは、
特にここ数か月の
しんどさが積み重なっている状態でした。
まわりに迷惑をかけたくない。
もっと頑張っている人がいるのに、
自分は弱いんじゃないか。
そんな思いが頭をよぎって、
自分の本音を押し込めて
しまうことがあったそうです。
こうした感覚は、
これまで一生懸命やってこられた
かたほど抱えやすいものだと、
私は感じています。
今回のカウンセリングでは、
そうした想いの奥にある
「本当の気持ち」に、
少しずつ目を向けていく時間となりました。
「休みたい」と気づけた、その瞬間に──
はじめは戸惑いながら、
「こんなこと話していいのかな……」
と迷いを口にされていたNさん。
けれど少しずつ、
ご自身の中にあった思いを
お話いただきました。
そしてカウンセリング終盤には
Nさんの口から、
「休みたい!
とにかく休みたい!」
という本音が出てきました。
Nさんの了承を得て、
いただいたご感想を紹介させていただきます。
※読みやすいよう改行を調整していますが、
原文をほぼそのまま掲載しています。
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先ほどはカウンセリング
ありがとうございました。
20年ほどずっと抱えてきた悩みで、
同じ悩みを何度もくり返していました。そういう自分を責める気持ちや、
同じことで何度も悩んでしまう自分を
恥じる気持ちがあったように思います。こういうことを話すことにも
ちょっと抵抗があったり、こんなこと話していいかなとか
迷惑なじゃないかなとか
ちょっと思ったのですが、すごくやさしくあたたかく聴いてくれて、
気づいたら自分でも話が止まらなくなっていて
どんどんどんどん話し続けてしまいました。
私は休むことが苦手というか、
休んじゃいけないとか
まわりに迷惑をかけちゃいけないとか、もっとがんばっている人がいる、
もっとタフに働いている人がいるという思いがずっとあって、気づいたら自分が休むことよりも
まわりの人を優先してしまっていた気がします。でも、
矢菅先生のおっしゃっていただいたように、
結局それって、まわりの人にもいい仕事を提供できなくなるし、
私自身もしんどくなってしまうというか、
もっというと家族にも迷惑になってしまうんですよね。
あっという間に1時間が過ぎてしまって、
終わったときにはこんなにいっぱい自分が
しゃべっていることに気づいてなくて、でも、
言葉が止まらなくなってしまっていました。途中で何度か矢菅先生の思いを
伝えてくださった瞬間があって、そのときの休んでもいいという言葉に
すごく救われました。
最後に自分から
「休みたい!とにかく休みたい!」
という言葉が出たのは
ちょっと自分でもビックリして、
ちょっと泣きそうになりました。でも、
それだけ休みたかったんだな~というか、
そんなに私はしんどかったんだな~と思って、少なくとも今ある仕事を
まずはほんのちょっとですが
減らす決断ができました。迷惑かけちゃいけないとか、
早くやってあげなきゃいけないと
ずっと思ってずっと断れずにいたのですが、しばらく先延ばしにしても
本当は誰にも迷惑かからないんですよね。そんな当たり前のことに気づけたというか、
休むための背中をそっとやさしく
おしていただけてとてもうれしいです。
私はすごくしゃべるのがゆっくりというか、
そういう私のペースに合わせてゆっくり聴いていただけたのも
本当にうれしかったです。
相談させていただけて本当によかったです。
また相談させていただこうと思います。本当にありがとうございました。
***
「休むこと」を許せたのは、本音とつながれたから
Nさん、素敵なご感想を
本当にありがとうございます!
Nさんのなかにあった
「休みたい」という気持ちは、
もともとずっとそこにあったものです。
私はただ、
その気持ちが少しずつ姿を現せるように、
そっと背中を押しただけ。
カウンセリングでは、
“何かを変えなきゃ”というよりも、
すでにある気持ちが“出てきてもいいんだ”
と感じられる場を整えることを
大切にしています。
Nさんは、
ご自身の中にあるその声に、
自然と近づいていく力を
持っていらっしゃいました。
Nさんが心から、
ゆっくり休めることを切に願いながら、
心から応援しています!
「休むのがこわい」と思っているあなたへ
今、
この感想を読んでくださったあなたも、
もしかしたら
「休みたい」
という気持ちが、
どこかにあるかもしれません。
けれど、
それを感じる余裕がなかったのかもしれないし、
感じたとしても、
どう扱っていいか
わからなかったのかもしれません。
だからこそ、
まずその気持ちが少しでも
顔を出したときには、
「そう思っていいよ」と、
そっと認めてあげることから始めてみてくださいね。
自分にそう声をかけられるようになるまでには、
時間がかかることもあるかもしれません。
無理に急がなくても大丈夫。
でももし、
少しでも
「しんどいな」と感じる瞬間があれば──
その小さな声に、
そっと耳を澄ませてみてくださいね。
あなたが、
ご自身の声を大切にできるようになる、
そのお手伝いができたら嬉しいです。
あなたのこれからのキャリアを、
人生を、
心から応援しています。
心理カウンセラー
矢菅まゆ