こんばんは。
心理カウンセラーの矢菅まゆです。
世間は大型連休の真っ最中ですね。
でも、
連休に関係なくお仕事だった──
そんなあなたに向けて、
メッセージをお届けします。
なぜ「私だけ疲れている」と感じてしまうのか
大型連休中の夜。
SNSを開くと、
旅行や帰省、
夏らしいレジャーの写真や動画が
タイムラインにあふれています。
笑顔でビーチを歩く友人、
実家でのんびり過ごす家族、
花火大会のきらめく夜景……。
そんな投稿を横目に、
自分は一日働いてやっと帰宅。
足は重く、
頭もぼんやり。
「私だけ疲れている気がする」
──そんな気持ちが
ふと湧いてくることはありませんか。
近年は、
大型連休の時期でも普通に
仕事をしている人は増えています。
それでも、
目に入るのは「休んでいる人」の姿ばかり。
どうしても比べてしまい、
自分の疲労感が際立って感じられます。
SNSは、
日常のほんの一部、
それも「一番楽しそうな瞬間」
だけが切り取られて並びます。
だからこそ、
画面越しに見える世界が
現実のすべてのように感じてしまい、
「私だけ取り残されている」
ような錯覚が生まれるのです。
その疲れは“甘え”でも“怠け”でもない
まず、
連休中に働くことは、
それだけで通常以上の負荷がかかることが多いでしょう。
同僚や友人が休んでいる中で仕事を進めるのは、
想像以上にエネルギーを使うことです。
「自分だけ動いている」ような気がして、
余計に疲れを感じてしまうことも。
さらに、
この時期は暑さもピーク。
外回りや移動が多い仕事なら、
体力の消耗は一層激しくなります。
接客業や観光業の方にとっては、
大型休暇の時こそ稼ぎ時。
人手不足や繁忙期特有の緊張感の中で、
休む暇もなく動き続けている人も
少なくありません。
そんな状況で「疲れた」と感じるのは、
ごく自然なこと。
決して“甘え”でも“怠け”でもありません。
むしろ、
それだけ頑張ってきた証拠です。
自分を責めるよりも、
「よくやってるな」と一言、
心の中で自分をねぎらってあげてほしいのです。
心を緩める、ちょっとした工夫
もし今夜、
疲れがどっと押し寄せてきているなら──
ほんの少しでも
「自分のためだけの時間」を
持ってみてください。
たとえば、
SNSから離れてみる。
スマホの通知を全てオフにして、
別の部屋にそっと置く。
お気に入りの飲み物を片手に、
静かな音楽を流す。
そんな時間を10分つくるだけでも、
気持ちが少し落ち着くことがあります。
軽く体を伸ばす
ストレッチもおすすめです。
肩や首を回す、
足を伸ばす、
深呼吸をする。
体をほぐすことで、
頭の緊張もほどけやすくなります。
ですが、
本当に疲れているときは
「それらはやった方が良いと
思っていてもできない」
ということも多いと思います。
実際、
私も前職で燃え尽き寸前だったときは
全然できておらず、
「そんな丁寧な暮らしやってられるか」
という状態でした……。
今振り返ると、
あの頃は心と体のエネルギーが
限界近くまで消耗していたのだと思います。
休み方以前に、
休むための気力すら残っていなかった。
だからもし今、
「分かってるけどできない」
と感じているなら──
それは怠けではなく、
あなたが頑張ってきた証拠なのです。
そんなときは、
無理に何かを“しよう”としなくて大丈夫。
まずは、
「今の私、
めちゃくちゃ頑張っているのかもしれない」
と気づいてあげるだけで十分なのです。
カレンダー通りに休めなくても、あなたの時間は守れる
今はまだ、
何もできないように感じるかもしれません。
でも、
そんな日々があっても大丈夫です。
たとえ短い時間でも気持ちが落ち着いたり、
自分の頑張りに目を向けてあげることができれば、
それらが心を回復させる土台になっていきます。
大型連休に出勤でも、
長期間の休暇がとりづらくても。
あなたの日々の頑張りには価値があります。
休めそうであれば、
休めるときに休み、
休む気力が残っていないのであれば、
そのことに気づいてあげる。
そして何より、
今夜は「よくやってるな」と
自分自身をねぎらってあげてくださいね。
そして、
もし今の疲れやモヤモヤを一人で
抱え込むのがしんどくなったら──
カウンセリングのような、
安全に本音を話せる場所もあります。
安心できる場で、
心と体を少しずつほどいていく。
そんな時間が、
あなたのこれからの毎日を支える
大きな力になるはずです。
あなたのこれからのキャリアを、
人生を、
心から応援しています。
心理カウンセラー
矢菅まゆ
