働き方・生き方に迷ったとき

辞めたいけど「環境が悪いから辞めるのは逃げ」と感じているあなたへ

こんばんは。
心理カウンセラーの矢菅まゆです。

 

「これって環境が悪いのかも……」と思っても
「自分の力不足なだけかもしれない」
「環境のせいにしたくないから、
もう少し頑張ってみよう」──。

そんなふうに自分を奮い立たせて、
気づけばヘトヘトになっているあなたへ。

「環境のせいにする=逃げ」だと思っていませんか?

「愚痴っぽくなるのは嫌」
「被害者みたいに見えるのは嫌」
「弱音を吐いたら終わり」──。

 

真面目で責任感の強い人ほど、
こうした思い込みを抱えやすいものです。

だからこそ「まだ頑張れるはず」
と自分に言い聞かせてしまう。

「やりたいことがあるわけでもない。
だけどお金は必要。
ただ今の環境が辛いから、
という理由で辞めるのは“負け”な気がする」

そんなふうに思っていませんか?

 

でも──
あなたは一体、誰と、
何と勝負しているのでしょうか。

私自身も“環境のせいにしたくない”と思っていた

実は、
私自身も同じように
「環境のせいにしたくない」と思い続け、
長く職場にとどまった経験があります。

 

前職は、
新卒や中途を問わず未経験の人が多く入社し、
1〜3年経験を積んでは
転職していく人が多い職場でした。

私はそこで丸6年間働き、
多くの人の退職を見送ってきました。

「長く勤めるにはあまり向いていない環境」
だと頭では分かっていました。

けれど「環境が悪いから辞める」
という選択をするのは何だか違う気がして、
ずっと踏ん張り続けていたのです。

 

でも、本当は──
「次にどうしたいのか、
自分の気持ちが分からないから留まっていただけ」
だったのです。

「環境のせいにする」と「環境を見直す」は違う

「環境のせいにする」と
「環境を見直す」は、
似ているようでまったく違います。

会社帰りの飲み会で愚痴を
言い続けているような被害者意識ではなく、
「自分をより活かせる場所を選び直すこと」
は勇気ある一歩なんです。

 

身近なたとえを挙げるなら、

サイズの合わない靴で
長距離を走ろうとしても、
足を痛めてしまうし、
靴が脱げてしまったりして、

結局走り続けることはできません。

それと同じで、
合わない環境に対して
無理に合わせようとしても、
結局は長続きしません。

仮に続いたとしても、
途中で燃え尽きてしまったりして、
どこかで無理が出てきます。

「環境を変える=逃げ」ではなく、
「環境を見直す=自分を大切にする行為」
なんです。

どうしても限界を感じたときの対処法

もし今いる環境に限界を感じたら、
こんなふうに自分に問いかけてみてください。

「この状況が、自分の大切な人
(パートナーや親しい友人など)
に起きていたら、
私はどう思うだろう?」

きっと
「そんな状況なら無理しないで」
「そこまで頑張らなくてもいいよ」

と声をかけたいと
思うかたが多いのではないでしょうか。

けれど、
自分にはなぜか同じ言葉を
かけてあげられない。

そんなふうに
“自分にだけ厳しい”状態に
なっていないでしょうか。

“環境のせいにしたくない”
という真面目さは、
とても尊いものです。

けれど、
無理を続けることが必ずしも
あなたにとって最善とは限りません。

あなたには
「今いる場所を見直す自由」があります。

それは逃げではなく、
自分を大切にする選択です。

 

もし
「次にどうしたいか分からない」
「積み上げてきたものを捨てるのが怖い」

など感じられているなら、
どうかひとりで抱え込まないで。

カウンセリングの中で、
一緒に整理していけたらと思います。

良かったら、
あなたのお話聞かせてくださいね。

 

 

あなたのこれからのキャリアを、
人生を、
心から応援しています。

 

心理カウンセラー
矢菅まゆ