こんばんは。
心理カウンセラーの矢菅まゆです。
「転職について、
友達や親に相談したら何だかモヤモヤした」
「会社の人には相談しづらくて、
誰に相談したらよいかよくわからずにいる」
そんな経験はありませんか?
今日は
なぜ転職の相談をすると迷いが増えるのか、
そしてどんな相手に相談するといいのか
についてお伝えしたいと思います。

親や友人、職場に転職相談をするのモヤモヤが深まる理由
結論から言うと、
転職に迷ったときは
「フラットな立場」「専門的な視点」で
話を聴いてくれる相手に相談することが大切です。
なぜなら、よくある相談相手──
親や家族、友人、職場の人、
転職エージェント──には、
それぞれの立場や価値観があるからです。
「あなたのために言ってるんだよ」
という言葉も、
実際にはその人の経験や立場が
色濃く反映されがち。
その結果、
「自分の気持ちとちょっと違うな」と感じ、
かえって混乱してしまうことがあります。
たとえば…
- 親や家族:
深い愛情がある一方で、親世代の価値観や「安定してほしい」という想いが反映されやすい。 - 友人:
気楽に話せる安心感はあるけれど、体験談ベースになりやすく、自分の状況に合わないことも。 - 職場の人:
「辞めてほしくない立場」からの言葉が多く、利害関係が入り込みやすい。特に上司や管理職だと「退職者が出ると自分の評価に響く」なんて事情も。 - 転職エージェント:
求人や市場には詳しいけれど、「自社を通じて転職してもらう」ことが前提になりやすい。
どれも参考にはなりますが、
「自分の気持ちを整理する」
には限界があるんです。
私がエージェントに行って気づいたこと
私自身も、
新卒で入った会社を辞めたいと考えたとき、
最初に相談をしたのは転職エージェントでした。
担当の方はとても親身に話を
聴いてくださって安心したのですが、
最後に求人票の束を渡されました。
そのスピード感についていけず、
「私がここに来るのはまだ早かった。
もっと自分の気持ちと向き合う必要がある」
と感じました。
このとき強く思ったのは、
お金をかけてでも、
フラットな立場で話を聴いてもらい、
自分の気持ちを整理する必要がある
ということでした。
その後私は、
働く人専門のカウンセラーの方に相談しました。
安心できる場で自分の気持ちを
丁寧に整理できたからこそ、
納得して転職活動に踏み切れたし、
転職後も頑張れたと思います。
最終的には、
最初に相談した転職エージェント経由で転職し、
その後6年間勤めました。
そこで得た経験は、
今の私の活動にも色濃く活きていて、
とても貴重な財産になっています。
だからこそ、
転職エージェントの方には
今でも感謝しています。
一方で、
転職エージェントの仕組みは
「入社が決まったときに企業から
紹介料が入る」ことで成り立っています。
そのため、
無料で転職活動の支援をしてもらえる代わりに、
どうしても「転職前提」で話が進みやすいのです。
当時の私は、
まだ気持ちの整理がついていなかったので、
大量の求人を前に
「気持ちが置き去りになったような感覚」
を覚えました。
この経験から、
「気持ちを整理する時間」と
「転職活動の支援を受けること」は別物なんだ
と強く感じました。
転職で迷ったときに選ぶとよい相談相手とは?
とはいえ、
親や友人に相談するのが
必ずしも悪いわけではありません。
安心できたり救われたり
する場面もあると思います。
ただ、
それだけに頼ってしまうと、
自分の本心が見えなくなってしまうこともあるのです。
大切なのは、
相談にも「段階」があると意識すること。
- まずは 自分の気持ちを整理する段階
- そのうえで 情報収集や選択肢を広げる段階
この2つを分けて考えると、
迷いが少なくなります。
特に「気持ちの整理」の段階では、
フラットな立場で、専門的な視点を
もつ人に話を聴いてもらうことが有効です。
安心できる場で自分の気持ちを言葉にしていくと、
自然と頭が整理され、
「本当はどうしたいのか」
に気づける瞬間が訪れます。
そうして本心に触れられると、
他の誰かの価値観に振り回されず、
「自分にとって納得感のある決断」
ができるようになるのです。
それは、
たとえ結果が同じ転職だったとしても、
「人に言われて動いた」のではなく
「自分で選んだ」と思えることにつながります。
だからこそ、
たとえお金がかかったとしても、
利害関係のない第三者や専門家に
相談することには大きな意味があると、
私は考えています。
私自身もその経験を経て、
今は働く人が安心して
自分の気持ちを整理できる場を提供しています。
もし今「転職したいけど迷っている」
「友達に相談したけどモヤモヤしている」
と感じているなら。
よかったら、
カウンセリングも選択肢に入れてみてくださいね。
あなたの本音を安心して話せる場が、
これからの未来を考えるきっかけに
なるかもしれません。
私にその手助けができたら、
とても嬉しいです。
あなたのこれからのキャリアを、
人生を、
心から応援しています。
心理カウンセラー
矢菅まゆ