自分らしさが分からないのはなぜ?考えているのに答えが出ない理由
こんばんは。
心理カウンセラーの矢菅まゆです。
「自分らしさが分からない」
「自分らしく働こうと言われるほど、
余計に迷う」
そんなふうに感じたことはありませんか。
ちゃんと考えているはずなのに、
考えれば考えるほど答えが遠のいていく。
「このままでいいのかな」
「でも、どうしたらいいの?」
そんな思考がぐるぐるして、
結局前に進めない。
今日は、
“自分らしさが分からない”と悩んでいるあなたへ、
なぜ分からなくなってしまうのか、
そしてどう向き合えばいいのかを
書いていきます。
自分らしさが分からないのは、考えが浅いからではなかった
まず最初に、
これだけはお伝えしておきたいのですが、
「自分らしさが分からない」と悩むのは、
考えが浅いからでも、
感性が鈍いからでもありません。
むしろ逆で、
・真剣に考えている人ほど迷いやすい
・人生や働き方を雑に決めたくない
人ほど立ち止まりやすい
という傾向があります。
だって、
「自分らしさが分からない」という悩みは、
自分らしさについて考えていなければ
そもそも出てこないんですよね。
けれど、あなたは
ちゃんと考えているからこそ、
立ち止まっている。
なので、
「自分らしさが分からない自分はダメ」
とすぐジャッジを下すのは、
ちょっと急ぎすぎかもしれません。
そもそも、
「自分らしさ」って、
そう簡単に答えが出るテーマじゃ
ないんですよね。
これまでの人生を振り返って、
どんな価値観をもっているか思い出して、
それらを言葉にして、
優先順位までつけていく。
こうしたことは、
気持ちが安定しているときなら、
取り組める人もいると思います。
ただ、
「自分らしさが分からない」
「この先のキャリアをどうしていこう」
と悩んでいるときは、
頭では分かっていたとしても、
落ち着いて考えられないことも多いものです。
その状態で「自分らしさ」についての答えを
一気に出そうとするのは、
ちょっとハードルが高いような気がします。
「自分らしく」がしんどくなる理由|その言葉に疲れてしまうとき
SNSやキャリア系の発信などを見ていると、
「自分らしく働こう」
「あなたらしい働き方を見つけよう」
「迷うのは、自分らしさが分かっていないから」
こうした言葉をよく目にします。
選択肢が増えた今の時代。
会社員、フリーランス、副業、起業、地方移住……。
どれも良さそう。
どれも正解っぽい。
そして、今の自分以外の選択肢が、
どれもちょっと眩しく見えたりする。
そんな中で
「自分らしく働こう」
といった言葉を聞くと、
なぜかこんなふうに
聞こえてしまうことがあります。
「自分らしさが分かっていないから、
あなたは悩み続けるんですよ」
「自分らしさが分かっていないあなたは、
足りていないですよ」
まるで「自分らしさ」は
“分かっていないといけないもの”
“実現しないといけないもの”
みたいに聞こえてしまう。
正直に言うと、
私自身も発信する立場として、
この言葉を使ってしまうことはあります。
だからこそ、
「これ、使い方を間違えると
人を元気にするどころか、
地味に追い詰めてしまいかねない」
と感じています。
そして、
ふとこんな疑問が浮かんできました。
「迷うのは、
自分らしさが分かっていないから」
……それなら、
分かった方が良いのでは?
この疑問、ごもっともです。
そう思った方もいると思います。
でも同時に、
私はこんな違和感も出てきました。
・自分らしさ探しのドツボにハマると、
終わりが見えないのでは?
・しんどいときに考えようとすると、
空回りするのでは?
しんどいときのたとえとして、
ちょっと極端かもしれませんが、
たとえば、
胃腸炎で苦しくてお腹を抱えているときに、
「あなたの価値観は何ですか?」と聞かれても、
いやいや、今それどころじゃない。
まずトイレ、トイレ行かせて~!!
……って、なりますよね(汗)
しんどいとき、状態が悪いときに、
人生レベルの問いを自分に投げかけるのは、
なかなか酷なことだったりします。
だからこそ、
「分かろうとすること」自体を、
一度脇に置いてもいい
タイミングもあるのだと思います。
自分らしさは、探して見つけるものではなかった
ここからは、
私自身の中で大きかった
視点の転換についてです。
「自分らしい働き方」は、
最初から完成形として
どこかに用意されているものではありません。
多くの人は、
外側の情報を集める
↓
正解を探す
↓
頭で決めようとする
この流れに入りやすいと思います。
これは、悪いことではありません。
自分一人では思いつかない選択肢に
出会えることもあるからです。
たとえば、
「会社員の働き方が合わない気がする」
と感じていた人が、
「個人でインターネットを使って働く道もある」
と知り、
「この道だ!」
と腑に落ちて、
その後いきいき働いている。
こういうケースも、
確かにあります。
外側の情報が、
きっかけになることもある。
ただし、
これは万能ではありません。
特に、
しんどさや焦りが強いときや、
早く答えを出さなければと
追い込まれているときは要注意。
こういう状態で情報を集めると、
「良さそう!」
↓
「でも本当にこれでいいのかな?」
(自信がもてない)
↓
「やっぱり違うかも」
↓
(最初に戻る)
という、
無限ループに入りやすい。
情報があふれている今の時代、
外側から「答え」を探そうとするほど、
かえって分からなくなることもあります。
だから私は、「自分らしさ」は、
振り返ったときに
「そういえば、これが私らしさだったのかも」
と思えるものなんじゃないか、
と感じています。
私自身、今は会社を辞め、
働き方を自分でコントロール
しやすくなりました。
たとえば、
「夜22時以降はPCを開かない」
「仕事に集中できるよう、
健康を最優先にする」
と決めて、実行しています。
昔の私からすると、大きな変化!
ただ、
「これが私らしい働き方」
と胸を張って言い切れるかというと、
正直なんとも言えません。
集中できる日もあれば、
気づけばだらだらして終わる一日も、
普通にあるからです。
でも今は、
そういう理想通りにいかない日も含めて
「自分にフィットする感覚」を
探している途中なのだと
思うようになりました。
後から振り返ったときに、
その過程ごと“私らしさ”と呼べるものに
なっていくのかもしれません。
「これが自分らしい」と決めなくても、前に進める
自分らしさは、たしかに
何かを選ぶときの手がかりに
なることもあります。
ただ、
しんどい状態のときは、
無理に探そうとしなくてもいい。
「自分らしさ」に
急いで名前をつけなくてもいい。
今できる範囲で、
・今はどちらの方が、ちょっと楽か
・今の自分にとって、
無理が少ない選択はどれか
そんな小さな選択を、
一つずつ重ねていく。
その積み重ねを
あとから振り返ったときに、
「そういえば、これが私だったのかも」
と思えたら、
それで十分なのかもしれません。
無理に決めなくて、大丈夫。
自分らしさには、
考えるのに向いている
タイミングと状態があります。
もしかしたら、今はまだ、
そのときではないだけかもしれません。
自分らしさについて考えるとき、
一人自分の頭の中だけでやろうとすると、
だいたい同じところを周回しがちです。
私も、そうです。
そのためカウンセリングでは、
・すぐに答えを出さなくてもいい
・まとまっていない違和感を
そのまま持ち込んで、
一緒に整理できる
・一人では気づかなかった視点が見えてくる
そんな時間を大切にしています。
迷いながらでも、
「この選択なら、
今の自分は納得できる」
そう感じられる瞬間を、
少しずつ増やしていくこと。
それは、
これからのキャリアや人生を考えていく上で、
かなり心強い土台になります。
もし今、
自分らしさという言葉そのものに
ちょっと疲れていたら。
一人で抱え込まず、
誰かと言葉をほどいていく、
そんな選択肢があることも、
頭の片隅に置いておいてもらえたら嬉しいです。
そしてもし、
「一人で考えるのは、しんどいな」
と感じるタイミングがきたら。
そのときは、あなたと一緒に
考える時間を持てたら嬉しいです。
あなたのこれからのキャリアを、
人生を、
心から応援しています。
心理カウンセラー
矢菅まゆ
