転職を考えているとき

働きやすさを求めて転職したのに苦しい……その違和感を見直すヒント

こんにちは。
心理カウンセラーの矢菅まゆです。

 

「転職をして、
働きやすさなどの条件を良くしたはずなのに、
なぜか満たされない」

今日は、
そんな違和感を抱えているあなたへ、
お伝えしたいことがあります。

“働きやすくなった”はずなのに苦しくなる理由

「残業が少ない」
「リモート勤務ができる」
「福利厚生が良い」──。

働きやすさを中心とした
条件面を重視して転職をした。

そして、
実際に以前より働きやすくなり、
福利厚生も良くなった。

それなのに、
やりがいが感じられない。
モヤモヤが続く。

そんな状態に心当たりはありませんか?

 

「家族がいるから、
ワークライフバランスを一番重視しなければ」

「福利厚生が良いところであれば、
自分の今の不満は満たされる」

──そう思い込んで転職をしたけれど、
本当は“別のこと”を望んでいた。

そんなケースは少なくありません。

自分の本音にフタをして、
気付かないようにしていることがあるのです。

けれどもそのフタの奥には、
違和感の原因が隠れているかもしれません。

本当は、もっと別のことを望んでいたかもしれない

自分の本音に気付くことは、ときに
“自分にとって不都合なこと”を知ること
でもあります。

たとえば──

具体例①
家族ができたから、
ワークライフバランスを重視しようと思っていた。
けれど、本当は仕事が好きで、
今はもっと仕事をしたかった。
家族の優先度がそこまで高くなかった自分に気付くと、
「まるで家族を大切にしていないみたい」と、
罪悪感を感じてしまう。

 

具体例②
前の会社は福利厚生が整っていなくて、
友人から他の会社の話を聞くたびに、
うらやましかった。
だから、
これまでの経験を活かせる仕事内容で
福利厚生が整った会社に転職した。

けれど、実際に働いてみて
「福利厚生が整っているかどうか」よりも
「新しい仕事内容にチャレンジしたい」
という気持ちが強かったことに気づいた。

つまり、他の会社をうらやましく感じていたのは、
福利厚生ではなく“新しい仕事内容に挑戦できる環境”に惹かれていたからだった。
転職する前にそのことに気付けていたら……と思ってしまう。

──こうした気づきは、
誰にでも起こり得ます。

そして「本音にフタをする」ことは、
当時の自分を守るための自然な反応でもあります。

だから、
どうか自分のことを責めないであげてくださいね。

“働きやすさ”を再定義してみよう

「本音にフタをしていた自分」
を責める必要はありません。

でも、そのまま放置してしまうと、

「なんか分からないけど、
満たされずモヤモヤする」

「前より良い条件になったはずなのに、
やりがいが感じられない」

そんな状態のまま、
無理して働き続けることになってしまいます。

それはとてもしんどいこと。

長く続ければ、
燃え尽きてしまうこともあるし、
自分の本音がますます分からなくなってしまう。

 

だからこそ、
一度立ち止まって
「本当は何を望んでいたのか?」
を丁寧に見直してみることが大切です。

“働きやすさ”は、
会社の制度だけで決まるものではなく、
「自分がどう働きたいか」によって変わります。

転職しなくても、今の環境で
“自分にとってちょうどよい働き方”を
探すこともできます。

そして何より、

勇気を出して“自分の本音”と
向き合うことこそが、
本当の意味での
“働きやすさ”を取り戻す第一歩になるのです。

 

ただ、
「自分にとって不都合な本音」
と向き合うのは、
1人ではなかなか難しいことも多いもの。

だからこそ、
誰かと一緒に、
安心できる場で向き合えると良いでしょう。

カウンセリングは、
そんな時間を持つためのひとつの方法です。

もしあなたが、
働きやすさを整えたのに
どこか苦しいと感じているなら──

その気持ちを言葉にしながら、
“あなたらしい働き方”を
一緒に見つけていけたら嬉しいです。

 

あなたのこれからのキャリアを、
人生を、
心から応援しています。

 

心理カウンセラー
矢菅まゆ