仕事につかれたとき

休みたいのに休めないあなたへ──「自分だけの休み方」を取り戻す週末に

こんにちは。
心理カウンセラーの矢菅まゆです。

 

せっかくの週末なのに、
なぜか気持ちが休まらない……。

そんなあなたに、
今日は「休み方」についてお届けします。

「休み方」にすら、正解を求めてしまう私たちへ

最近、
本屋さんに行くと、
タイトルに「休み方」「休養」「休息」
といった言葉が入っている本をたくさん見かけます。

私もつい手に取ってしまうのですが、
ある時ふと思ったんです。

「これ全部読んで、
全部実践しようとしたら、
それこそ疲れてしまうんじゃないかな」
って。

 

もちろん、
それらの本は役立つし、
参考になるものもたくさんあります。

私自身も、
「休み方」に関する本は持っています。

 

でも、
もしも

「これは良くない休み方って書いてあった……」
「こんな過ごし方してる私はダメなんだ……」

と自分を責める材料になってしまったり、

「平日バリバリ働くためには、
効率的に休まなきゃ!」と、

休むことにまで目標や高い成果を求めてしまうなら──

それってなんだかちょっと、
苦しいですよね。

実際、
「一流のビジネスパーソンの休み方」
といったような本もよく見かけます。

「休日にはジムや登山、読書、旅行……」
「プライベートの充実が仕事のパフォーマンスにつながる」
そんなふうに書かれていることも多くて、
一理あるなあと思いつつも、

どこかで
「休み方も完璧じゃなきゃ、
一流にはなれないのかな」
とプレッシャーのように感じてしまうこともあるんです。

「ただゴロゴロしてる私はダメなのかも」

「私の休み方は、
社会的に評価されるものじゃない……」

そんなふうに、
休み方にまで“価値”や“優劣”を感じてしまうことも、
あるかもしれません。

せっかくの週末なのに、
このように「休むこと」にすら気を張っていたら、

本当の意味では心は休まらないかもしれません。

「休み方」はもっと自由でいい

そもそも「休み方」って、
もっと自由でいいはずなんですよね。

寝だめしてもいいし、
誰とも話さず部屋にこもっていてもいいし、
お菓子を食べながらダラダラしてもいい。

 

ただ一方で、
最近では
「休む=睡眠じゃない」
「アクティブレストが大切」
といった言葉もよく見かけます。

もちろんそれが合う場合もあります。

私自身も、
心と身体がある程度元気なときには、
外に出て気分転換をすることが心地よく感じることもあります。

でも、
もし今のあなたが
“何もしたくないほど疲れている”のなら──

それはもう、
“ただ寝る”
“何もせずぼーっとする”という休み方が、
いちばん必要なタイミングなのかもしれません。

「こんなに寝てて大丈夫かな」
「もっと有意義な休みにしなきゃ」
そんなふうに思わなくても大丈夫。

あなたにとって必要な休みは、
誰かの理想的な休み方とは限らないのですから。

そして“寝る”以外にも、
もしあなたが
「これをしているときに心がふっとゆるむ」
と感じるなら、

それがどんな過ごし方であっても、
あなたにとっては立派な休み方です。

仮に、
一般的には「体によくない」
と言われているようなことだったとしても──

それで心がふっとゆるむのなら、
それで十分なんです。

たとえばこんなものでも。

 

・晩ご飯後に好きなお酒を飲む

・夜にPCゲームに熱中する

・コンビニスイーツをいくつも買って食べ比べする

 

もちろん、
依存的になりすぎてしまう場合は注意が必要ですが、

「これは私の心が喜ぶ時間だ」
と自分で分かっていて、
その時間をちゃんと“味わっている”のなら、
あなたにとって“ちゃんと休めている時間”なんです。

あなたの心が求めている「休み方」を、見つけてあげよう

大切なのは、
「自分はどんなことで、
心のエネルギーが回復するのか」
を知っておくこと。

本に書いてあった理想の過ごし方じゃなくて、
科学的に正しい休み方じゃなくて、

「ほっとするな」「癒されるな」って、
あなたの心が自然に感じて、
心から納得のいくことはなんでしょう?

 

その感覚に、
もう一度立ち返ってみる週末にしてもいいかもしれません。

「今週もちゃんと生き抜いたね」
と自分をねぎらいながら、

“自分だけの休み方”を
思い出す時間を過ごしてみてくださいね。

 

休むのが下手だなって思う時、
それはきっと、
あなたが一生懸命生きている証でもあります。

だからどうか、
うまく休めない自分を責めずに、
ちょっとだけ、肩の力を抜いてみてください。

 

おやすみ上手なあなたも、
休むのが苦手なあなたも。

この週末、
どうか心がふわっとゆるみますように。

 

 

 

あなたのこれからのキャリアを、
人生を、
心から応援しています。

 

心理カウンセラー
矢菅まゆ