こんばんは。
心理カウンセラーの矢菅まゆです。
「今の会社に大きな不満はないけれど、
辞めたい。」
そんなふうに感じたことはありませんか?
今日はそんなあなたへ、
伝えたいことがあります。

今の会社に不満はないのに辞めたくなる理由
上司も同僚との人間関係は悪くないし、
仕事内容もそこまで嫌ではない。
けれどもふとした時に
「辞めたい」と思ってしまう。
理由を聞かれるとうまく説明ができず、
「大した理由もないのに辞めたいだなんて
甘えなんじゃないか」
と不安になる。
理由がはっきりしないけれども
「辞めたい」と感じるとき。
それは必ずしも、
環境に明確な問題があるとは限りません。
むしろ
「大した問題はないのに…」というときこそ、
心の奥から自然に湧き上がる感覚が働いています。
たとえば心の奥では、
こんなことが起きているかもしれません。
1.自分の価値観や、
やりたいことが変わってきた
働いているうちに、
興味や関心の方向性は少しずつ変化していきます。
たとえば入社当時は
「学びたい」
「経験を積みたい」
と思っていたけれど、
数年後には
「もっと自分らしさを活かしたい」
「別の働き方を試したい」
と感じるのも自然なことです。
2.安定している分、
成長感やワクワクが薄れている
大きな不満がない環境は安心ですが、
同時に“停滞感”をもたらすこともあります。
「挑戦や刺激がない」という毎日は、
空しさにつながっていくこともあります。
3.周囲や環境との“なんとなくの違和感”
同僚や会社の方針と大きくぶつかってはいないけれど、
どこか自分だけズレているような感覚。
「みんなは楽しそうにしているのに、
私は心から同じ気持ちになれない」
──その違和感は、
実はとても大切なサインです。
4.体や感情が先にサインを出している
たとえばこのように、
身体の反応が先に教えてくれることもあります。
・朝の目覚めが重い、
・休日になるとホッとしすぎて動けない
・以前より疲れやすい
こうした感覚は、
ときに理屈では説明しづらいものですが、
だからといって無視して良いものではありません。
「辞めたい」と思う気持ちは甘えではなく自然なサイン
「辞めたい」という気持ちが浮かんだとき、
多くの人は
「弱い自分」「逃げているだけ」
と否定してしまいがちです。
でも、
人は環境や状況が合わないとき、
小さな違和感を敏感にキャッチします。
それは生きていくための自然な感覚で、
甘えでも弱さでもありません。
理由が見えにくいのは、
まだ頭で整理できていないだけ。
心や身体は、
言葉にできるより早く
「このままでは違うかもしれない」
とサインを送ってきます。
だからこそ、
それを「甘え」と切り捨てるのではなく、
「大切な気づき」として受け取ることが必要です。
理由がわからないまま辞めたいときにできる整理方法
理由がうまく言葉にならないときほど、
焦って「正しい理由」を探す必要はありません。
まずはそのままの気持ちを受けとめつつ、
たとえば以下のように、
少しずつ整理してみましょう。
・心が動いた瞬間をメモする
喜びや不快感のどちらも、
そのときの気持ちを残しておくことで、
自分が大切にしたい価値観がみえてきます。
・辞めたい理由を、何も制限せずに書き出す
「通勤が面倒」
「やりがいがない気がする」など、
どんなに些細でもOK。
書き出すこと自体に意味があります。
・今の職場で心地よいことも書き出す
人間関係や働き方の中に
「今後も残したい要素」が見えると、
次の選択の軸が明確になります。
こうして見える化すると、
「本当に手放したいもの」と
「実は大事にしているもの」が整理され、
判断しやすくなります。
辞めたい気持ちは“今の自分”を知る手がかり
「今の会社に不満はないけど辞めたい」
という気持ちは、
決して甘えではありません。
それは、
これまで頑張ってきたあなたの中で芽生えた
“次のステージへ進むための合図”かもしれません。
自分の感覚を無視せず、
一度立ち止まって
自分の心の声に耳を傾けることが、
後悔しない選択へとつながっていきます。
もし、
自分の気持ちを一人では
うまく整理できないと感じたら。
安心して話せる場所で、
あなたの中にある思いを言葉にしてみませんか?
カウンセリングを通して、
あなたの中にある本音を一
緒に見つけていくお手伝いをしています。
良かったらあなたのお話、
聞かせてくださいね。
あなたのこれからのキャリアを、
人生を、
心から応援しています。
心理カウンセラー
矢菅まゆ