こんにちは。
心理カウンセラーの矢菅まゆです。
「空気が読めない人」と聞いて、
あなたはどんな人を思い浮かべますか?
私は、
人の気持ちがまったく
分からないタイプではないと思っています。
1対1で話すのは比較的得意です。
でも、
“集団の空気”となると話は別。
なんというか、
何となく共有されている暗黙のルールや、
誰と誰が仲良くて、
どこにどんな力関係があって……。
みたいなことに、
どうも私は自信がないんです。
集団の「空気の流れ」が分からない
新卒で入社したのは、
全国展開している携帯販売代理店。
従業員数は2000人以上で、
販売員はそれぞれの店に配属されていました。
私は合計3店舗で働きましたが、
社内に派閥や権力争いがあったとしても、
正直あまり見えていませんでした。
新卒で入った会社の場合、
いち販売員の業務は
所属する店の中で完結することが多く、
“社内の力関係”のようなものを感じる機会は
あまりなかったんです。
だからこそ、
その後転職活動を始めたときに、
私は不安になりました。
次に入る会社に、もし
「見えない派閥」や「勢力争い」があったら、
私はどうなるんだろう?
気づかないまま、
普通に地雷を踏んでしまうかもしれない。
誰かを怒らせたり傷つけてしまったり、
知らないうちに後ろ指を
さされたりするのではないか……と。
「分かりやすさ」を重視した会社選び
転職活動をしていた当時、
世の中にはたくさんの会社がありました。
条件も、給与も、仕事内容もいろいろ。
けれど私が気になったのは、
その会社に、
目に見えない派閥や裏の力関係のようなものが
存在していそうかどうか──
そこが、
私にとってはとても重要なポイントでした。
もちろん、
そんなものは求人票には書かれていません。
転職サイトに
「うちは派閥があります!」
「○○部長が一番権力をもっています」
なんて書いてあるわけもない。
どうやって見極めようかと困っていましたが、
前職の面接の中で、
面接官の方がこんな話をしてくれました。
社内で大事にしている価値観の一つとして
“役職年齢問わず、指摘することを恐れるな”
という文化があります。誰が言ったかではなく、
何を言ったかを大切にしています。
そして、
社内でどの程度その考え方が
実践されているかも話してくださいました。
──多くの人にとっては、
「風通しの良さそう」
「謙虚な学びの姿勢がある」
という印象かもしれません。
でも私にとっては
「社内に“見えない力関係”が
発生しにくい素晴らしい文化だ!」
という希望、
安心材料になりました。
前職に入社してからも、
会社の考え方で何が好きかと聞かれると
「役職年齢問わず指摘することを恐れるな」
と真っ先に答えていました。
派閥がなさそうだから入社した、
とは言いませんでしたが(笑)
空気が読めないなりの、選び方があっていい
いわゆる転職ノウハウの話に出てくる
「会社選びの軸」には、
事業内容・成長性・やりがい・働き方……
そんなキーワードがよく出てきます。
ですが私が重視したのは
・上下関係があっても、
それに“支配されない環境”であること
・空気を読めなくても、読まなくても、
大きな問題にならなさそうな環境かどうか。
といった、
社風の中でも特に
居心地の良さに関するものでした。
集団の空気を読むのが苦手なことは、
決して恥ずかしいことではありません。
そして
「だからこそ、こういう環境が合うのでは」
と自分で分かっていたことは、
私にとって強みだったと思います。
自分に合う環境は
「自分が安心して
“自分のままでいられる場所”」
でもある。
その基準は、
他の誰かの価値観ではなく、
自分自身の内側から
出てくるものなんだと思います。
もしあなたが今、
転職や働き方を考えている中で、
「どうも今の職場は居心地が悪いな」
と感じているとしたら──
それは、
あなたの“空気の感じ方”に、
その職場の雰囲気が
合っていないだけかもしれません。
誰もが「空気を読むこと」が
得意なわけじゃない。
だからこそ、
自分が“読まなくてもいい空気”
の中で過ごす選択も、
あっていいんです。
あなたにとって、
「居やすい」と感じる職場は、
どんな職場ですか?
良かったら、
一緒に考えていけたら嬉しいです。
あなたのこれからのキャリアを、
人生を、
心から応援しています。
心理カウンセラー
矢菅まゆ
