こんばんは。
心理カウンセラーの矢菅まゆです。
「なかなか決められない……」
そんな自分にモヤモヤしたり、
焦りを感じたりすることはありませんか?
今日は、
そんな“決められない自分”に対して、
少し肩の力を抜いて接することが
できるようになる考え方をお届けします。

決断は思っている以上にエネルギーがいる
ふとしたときに、
こんな思いがよぎることはありませんか?
「いつまで迷ってるんだろう……」
「早く決めないと、
前に進めない気がする……」
「早く決めて行動したほうがいい」
「迷っている時間がもったいない」
そんなふうに言われると、
たしかにそうかもしれない……
と思ってしまいますよね。
でもその一方で、
「決められない自分を責めてしまう気持ち」
に苦しくなって、
焦ってしまうことも
あるのではないでしょうか。
その焦りは、
もしかしたら──
「決められない自分」を
責めているだけかもしれません。
実は、
人ってそもそも「決めること」に
とてもエネルギーを使う生き物なんです。
朝ごはんに何を食べるか、
服をどうするか、
仕事の返事をどうするか……
私たちは日常の中で、
1日だけでも数えきれないほどの小さな決断をしています。
心理学では「決定疲れ」という概念があります。
これは、
意思決定や自己コントロールを繰り返すうちに
脳のリソースが消耗し、
判断力が落ちてしまうという現象です。
(参考:『意志力の科学』ロイ・バウマイスター/ジョン・ティアニー著)
つまり、
決めることは、
それだけで疲れるもの。
そして本当に大切な決断ほど、
時間がかかるのは自然なことなのです。
もしかしたら「今は決めるタイミングじゃない」だけかもしれない
「決められない」という状態は、
決して“ダメな自分”を
表しているわけではありません。
もしかしたら、ただ
“今は決めるタイミングじゃない”
だけなのかもしれません。
たとえば──
・自分の中で、まだ明らかに情報が足りていないとき
・気持ちの整理がつかず、心が追いついていないとき
・周囲の期待や、“こうあるべき”という
無意識の圧に飲み込まれているとき
こういうときに無理やり決めようとすると、
後から「なんか違ったかも……」
と感じてしまうこともありますよね。
そんなときは、
「一旦保留」も立派な選択肢。
自分の中で気持ちが整理されるのを待つことも、
“確実に前に進むためのプロセス”です。
それでも焦るあなたへ──“決められない時期”も意味がある
とはいえ──
「決められない自分」に
焦る気持ちがなくなるわけではないと思います。
その焦りは、
「早く前に進みたい」
という真面目な気持ちの表れでもあるからです。
でも、
ときにその焦りが、
本当の自分の気持ちを
見失わせてしまうこともあるんです。
ここでお伝えしたいのは、
「迷っている=何もしていない」ではないということ。
むしろ迷っているときこそ、
自分の人生とちゃんと向き合おうと
している証拠なのではないでしょうか。
そして、
人は本当に心から納得したときにしか、
力を持って動けないものです。
誰かに言われて
なんとなくで決めたことって、
行動に移すのが難しかったり、
行動に移せたとしても、
どこか満たされなかったり
……そんな経験、ありませんか?
だからこそ、
“決められない時期”にも意味があります。
その時間も、
自分の人生を丁寧に選び取ろうとしている、
大切なプロセスなのです。
どんな選択も、あなたのペースで大丈夫
決められない時期は、
人生の中でも大切な時間です。
それは、
「本当に自分が納得できる選択」
を探している時間です。
焦らなくて大丈夫。
あなたのペースで、
あなたらしい選び方をしていければいいんです。
そして、
もし心がとても疲れているときは──
そもそも「大きな決断を避ける」
という選択肢をとることも大切です。
心が弱っているときは、
視野が狭くなり、
冷静に判断することが
難しくなってしまうこともあります。
そんなときは、
まずは心の回復を最優先に。
ゆっくり休んで、
元気が戻ってきたときに、
自然と答えが見えてくることもあります。
必要なときは、
カウンセリングという選択肢もあります。
カウンセリングでは、
「自分が本当に納得できる選択」を
見つけていくために、
自分の本心に立ち返るプロセスを
一緒にたどることができます。
私は、
あなたのお力になりたいと思っています。
あなたにとって最適なタイミングで、
必要な一歩が踏み出せますように。
あなたのこれからのキャリアを、
人生を、
心から応援しています。
心理カウンセラー
矢菅まゆ