“ちゃんとしなきゃ”が止まらないとき

やろうと思っていたのにできない日が続くときに その理由と罪悪感を軽くする方法

こんばんは。
心理カウンセラーの矢菅まゆです。

 

「今日もまた、
やろうと思っていたのにできなかった」

夜の布団の中で、
そんな自分を責めたことはありませんか?

ダイエット、資格の勉強、
副業の準備、部屋の片づけ……。

誰かに迷惑をかけたわけではないのに、
“できなかった自分”を許せない。

仕事ではやり切れるのに、
「自分のため」となると続かない。

今日はそんなあなたへ
その罪悪感との付き合い方をお届けします。

「できなかった自分」を責めてしまう心理

自分を律する力がある人ほど、
プライベートで「できない」自分に驚き、
強く責めてしまうことがあります。

1度ならともかく、
何度も続くと、

「またできなかった」
「どうして私は……」
と自己否定が強くなる。

これは、
理想とのギャップを感じたときに生まれる
自然な反応なのです。

「続けられる自分」「約束を守る自分」
でありたいという真面目さや、
「もっと良くなりたい」という向上心の強さ。

そうした“あなたの良いところ”が、
時に自分を苦しめる方向に
働いてしまうことがあります。

 

また、
“できなかった”のは、
怠けたからではなく
「気力を使い果たしていたサイン」
かもしれません。

仕事での責任感や完璧主義を、
無意識のうちに他の場面にも
持ち込んでいることもあります。

「頑張れない」=「ダメな自分」ではなく、
「もう頑張り切っていた」のかもしれません。

「続かない」には、いつも理由がある

「できなかった」には、
必ず背景があります。

本業が繁忙期で疲れがたまっていた。

寝不足が続いていた。

季節の変化や気圧、
ホルモンバランスにより体調が不安定だった。

それなのに私たちは、
「どうしてできなかったんだろう」
と責めてしまいがちです。

けれど本当は、
“やる気がなかった”のではなく、
ただ“エネルギー残量が少なかった”
だけかもしれません。

こんなことは、ありませんか?

・通勤電車の中で資格の勉強をしようとしたが、
「今は頭が動かない」と感じた。
・帰宅してから副業の作業をしようと思っていたのに、
夕飯を食べたら眠気がきて動けなかった。
・週末に掃除をしようと決めたのに、
気づいたらスマホを見て終わっていた。

それは怠けでも意志の弱さでもなく、
「心身の余白が足りなかった」
だけかもしれません。

まずは、
疲れている自分に気付いてあげる
ことから始めてみましょう。

罪悪感をやわらげる4つの工夫

①「全部やろう」とせず、
“今日はここまで”を決める

「完璧にやりきらなきゃ」と思うほど、
腰が重くなります。

30分勉強するより、
「ひとまずテキストを開いてみる」でOK。

まずはやることをできる限り、
小さく区切ってみましょう。

テキストを開いた。

それだけで昨日より一歩前進です。

 

②“エネルギーが高い時間帯”を味方につける

「朝活したいけど朝起きれない」場合、
夜や昼でも大丈夫。

あなたに合うリズムを
探すことから始めてみてください。

「タイミング」を変えることで、
続けやすさも変わってきます。

 

③“波がある自分”を前提にスケジュールを立てる

調子が良い日もあれば、
何もしたくない日もある。

私たちは機械ではなく、
生き物なので、
そういった波があるのが自然なのです。

「何が何でも毎日続ける」にこだわるよりも、
「波がある前提でスケジュールを組む」方が、
結果的に長く続くことも多いです。

たとえば、
エネルギーの低い日は
“やらない日”として許可を出す。

やったとしても、
5分だけやってみるなど、
できる範囲で小さく試してみる。

“続けること”ではなく、
“やめないこと”を目標にしてみましょう。

 

④できなかった日は「見直す材料」として使う

責めるより、
「どうすれば次は楽にできる?」
を考えてみる。

“脳内一人反省会”ではなく、
“作戦会議”に切り替えるイメージです。

たとえば、

「疲れてたから10分休憩を入れよう」
「やる時間を朝から夜に変えてみよう」

という具合に、
自分との対話を“次への調整”に変えることで、
罪悪感はぐっと軽くなります。

続けることよりも、
「今の自分を観察して作戦を立てられる」
ことの方が、
ずっと大切です。

自分のために決めたことが“続かない”ときに思い出してほしいこと

「自分のためのことが後回しになる」のは、
あなたが
“仕事を真剣に頑張っている”証拠でもあります。

あなたは今の時点で、
もう十分すぎるくらい頑張っている。

そのうえで「自分のためのことを取り組もう」
と思えているのは、
本当にすばらしいことです。

今の自分は素晴らしい、
よく頑張っているねと、
自分に声をかけてみてくださいね。

 

そのうえで、
自分のために決めたことができたら、
もっと素敵。

あくまで無理をせず、
あなたに合った方法を
少しずつ試していきましょう。

 

「自分を見つめ直せた」のなら
それはもう、
立派な前進です。

そんな日を少しずつ積み重ねていけば、
未来は確実に変わっていきます。

 

 

あなたのこれからのキャリアを、
人生を、
心から応援しています。

 

心理カウンセラー
矢菅まゆ