転職を考えているとき

内定が出たのにモヤモヤするとき──転職の決断ができない理由とは?

こんばんは。
心理カウンセラーの矢菅まゆです。

 

「この会社に決めていいのか、
自信が持てない。」

転職活動がうまく進んで、
内定も出た。

でも、
なぜか最後の一歩が踏み出せない──。

そんな“決めきれなさ”に、
心が揺れているあなたへ。

どうしても「行きます!」と言えない

月末が近づくと、
そわそわしてくる。

転職活動中で、
すでに内定をもらっている人にとっては、

「◯月◯日まで(今月末まで)に
ご返答をお願いいたします」

といった連絡が届き、
悩むタイミング。

転職エージェントからも、
「いかがでしょうか?」
と確認のメールや電話が届く。

 

オファーが嬉しくないわけじゃない。

条件だって悪くない。

だけど──

なぜか、
「すぐに行きます!」と言えない自分がいる。

そうやって、
メッセージを開いたまま、
返事ができずにスマホを閉じたことはありませんか?

 

「なんとなく踏み切れない」のは、
条件の問題じゃない。

本当は、
職場環境ではなく、
自分自身がもう疲れているのかもしれない。

あるいは
「この会社に入って頑張れる気がしない」と、
心がブレーキをかけているのかもしれません。

「踏み切れない人たち」の共通点

私は以前、
転職エージェントとしてたくさんの方の
転職活動をサポートしてきました。

その中で印象に残っているのは、
「内定が出てから迷う方」
が思っていたより多かったことです。

一見、
元々の希望条件にもマッチしているし、
職場の雰囲気も問題なさそう。

それなのに、
どうしても決めきれない。

そういう方にお聞きすると、
だいたいこんなふうにおっしゃっていました。

 

「条件はいいはずなのに、
なんか違う気がするんですよね……。」

「自分でも、
なぜ迷ってるのかよくわからないんですけど……。」

 

本音に気づかないふりをして、
自分の気持ちにフタをしてしまっている。

「このままじゃどこに行っても、
同じことを繰り返すかもしれない」

そんな直感のような不安を抱えている方もいました。

 

エージェントとして企業に
返事を待たせている立場だと、
内心は焦る気持ちもある。

だけど、
私はこう思っていました。

「この迷いの裏には、
まだ話せていない本当の悩みがある」と。

「迷い」の裏にある本当の気持ち

もし今まさに、
内定承諾の期限が迫っているのであれば、
まずはそのモヤモヤした気持ちも含めて、

「今まで話せていなかったのですが……」と、
エージェントのかたに伝えてみてください。

そして、
自分自身に問いかけてみてほしいのです。

 

・「本当に、
この会社に行きたいと思っている?」

・「それとも、
“もう悩みたくないから”決めたいと思ってる?」

 

もちろん、
企業には企業の都合があるし、

エージェントにも
「紹介した企業への入社が決まってほしい」
という思いはあります。

(なぜなら、
転職が決まったときに
企業から報酬をもらう仕組みだからです。)

でも、
そうした“構造上の事情”とは一度切り離して、
自分の気持ちに正直に向き合う時間は、
本当に大切です。

次の選択のために

正直に言えば、
仮に内定承諾の返答が明日まで、
という状況の場合、

いきなりカウンセリングを受けたからといって
劇的に何かが変わるとは言えません。

 

けれど──
今回の決断がどんな形になったとしても、

「何にひっかかっていたのか」
「なにに違和感を覚えていたのか」

そういった理由や感情を整理しておくことは、
次の選択のときに必ず役に立ちます。

 

カウンセリングの場は、
求人紹介もノルマもありません。

企業やエージェントの都合とは無関係な、
フラットな視点で
「自分の本音」と向き合うことができます。

そして、
自分の軸や望みに気づけたとき──

たとえ内定を辞退したとても、
誰かの顔色を気にして
後悔することはなくなります。

 

今すぐ決められなくても、
大丈夫です。

決められないことには、
ちゃんと理由があります。

自分の本音に耳を澄ませた先に、
“本当に納得できる選択”が待っています。

今後、
自分の気持ちを整理したくなった際には、
ぜひカウンセリングという選択肢も
思い出してもらえたら嬉しいです。

 

 

あなたのこれからのキャリアを、
人生を、
心から応援しています。

 

心理カウンセラー
矢菅まゆ