こんばんは。
心理カウンセラーの矢菅まゆです。
転職活動で面接を終えたあと、
「全然うまく話せなかった……」
「またお見送りになるかも……」
と、落ち込んでしまうことはありませんか?
面接というのは特殊な場。
手ごたえがないと不安になるのは、
ごく自然なことです。
今日は、
“うまく話せなかった=自分がダメ”と感じやすい理由、
そして面接でお見送りになったとしても
あなた自身が否定されているわけではないことについて、
前職の転職エージェント時代の
経験も踏まえながらお伝えしていきます。
面接が“苦手”に感じるのは、あなたの責任ではない
面接という場は、
日常の会話とは全く別物です。
相手に評価される前提があるだけで、
人は普段よりも緊張しやすくなります。
緊張すると、
・言おうとしたことが急に飛ぶ
・言葉がまとまらなくなる
・声のトーンがぎこちなくなる
こうした現象は誰にでも起こります。
さらに、
「完璧に話さなくちゃ」
という気持ちが強くなるほど、
うまく話せなくなるということもあります。
そしてもう一つ。
私たちはこれまで、
学校や仕事で“正解に近いもの”が
評価されやすい世界で生きてきました。
「こう答えれば合っている」
「こうしておけば間違いない」
そんな価値観に慣れ親しんでいます。
ですが、
面接は一定のマナーはあっても、
こうすれば「全ての会社の面接に絶対に受かる!」
みたいな正解はありません。
そのため“正解のない面接”という
世界に飛び込むと、
ギャップを感じやすいのです。
これは能力ではなく、
環境のギャップ。
決してあなたの責任ではないのです。
落ち込みの裏側にある、“まじめな人ほど起こる心の反応”
面接後に必要以上に落ち込んでしまう背景には、
その人が普段から無意識にとっている
“心の反応パターン” があります。
ここでは、
多くの人に共通する3つのパターンを紹介します。
① 自己否定のクセが出やすい
丁寧に振り返るほどに
「言えなかったこと」
「できなかったこと」
ばかりが目につき、
自分を責めてしまう。
② 完璧主義・高い基準
理想に向かう意欲が強い人ほど、
「もっとできたはずなのに」と、
理想との差に落ち込みやすい。
③ 選ばれない=価値がないと感じてしまう
これまで、
努力や成果で認められてきた人ほど、
“選ばれない経験”に敏感になる。
どれも、
決して弱さではありません。
真剣に向き合ってきた人だからこそ起こる、
心の自然な動きなんです。
面接でお見送り=“否定された”ではない理由
ここからは、
私が転職エージェントで
仕事をしていた頃の経験も
交えてお話しします。
あなたの価値は、
決して面接の合否で
判断されるものではありません。
会社にはその会社なりの
「求める人物像」があります。
・企業文化
・部署全体の仕事の傾向
・募集しているポジション
・その時期の組織状況
によって、
求めるポイントは毎回違います。
なんなら、
募集の時期が数か月違うだけで
合否が変わってしまう、
ということも多々あります。
それは、
あなたがダメだからではなく、
条件が合わなかっただけ。
さらに言えば、
営業は合わなくても、
人事・営業事務・企画など
同じ会社の別のポジションならマッチした、
というケースも珍しくありません。
面接でうまく話せなくて
お見送りになってしまった……。
そうなったとき、
落ち込むのは自然なことです。
とはいえ、
合わない会社に
“うっかり入らずに済んだ”と考えた方が、
長い目で見ればずっと良い選択
だったと感じられることも多いのです。
面接は“相性確認の場”──あなたにも選ぶ権利がある
面接は、
あなたが会社に選ばれるだけの
場ではありません。
会社とあなた、
その両方が“お互いに確かめ合う場”です。
だから、
あなたにも選ぶ権利があります。
うまく話せなくて落ち込むのは、
あなたが手を抜かず、
丁寧に向き合った証。
その感情は「弱さ」ではなく、
あなたの誠実さや繊細さが働いている証拠です。
そして、
次に少しだけ進むために、
できることがあります。
●次に向けての、小さなステップ
・完璧を目指すより、
「伝えたいこと」を一つだけ決める。
・心がざわつく日は、
無理に振り返らなくていい。
・少しずつ“会話としての面接”を
楽しめたらいい。
あなたのペースで、
大丈夫。
焦らず、
一つずつ積み重ねていくことで
あなたに合った選択肢に巡り合えます。
落ち込む日があっても、
あなたは前に進んでいますよ。
あなたのこれからのキャリアを、
人生を、
心から応援しています。
心理カウンセラー
矢菅まゆ
