ボーナスや評価にモヤモヤしたとき、転職を考える前に見直したいこと
こんにちは。
心理カウンセラーの矢菅まゆです。
ボーナス支給や評価面談のあと、
「このままでいいのかな」
と感じる瞬間は、
誰にでもあるのではないでしょうか。
実際に、
転職エージェントとして働いていた頃、
ボーナスや評価をきっかけに
相談に来られる方は多くいらっしゃいました。
今日は
「ボーナスや評価をきっかけに
転職を考える背景」と
「考えるときに大切な視点」について、
お話ししたいと思います。
なぜボーナスや評価が「転職したい気持ち」を引き起こすのか
ボーナスや評価は、
日々の努力や成果が
数値化されるタイミングです。
それが「報われた」「報われなかった」
という気持ちにつながりやすく、
人の心を大きく揺らすきっかけに
なることがあります。
特に
「頑張ってきたのに、
思ったより評価が低かった」
と感じたときは、
「ここでは認められないのかも」
と思いやすい。
その気持ちの背景には、
たとえば怒りや憤り、諦め、空しさ
といった感情が潜んでいます。
そして、
さらにその奥には――
「自分を認めてほしい」
「自分は職場にとって
必要な人間だと示してほしい」
という、
誰の心にもある素朴な願いがあるのです。
多くの転職相談で見えてきたのは、
“その願いが満たされないまま
働き続けていることへの違和感”でした。
この小さな違和感が積み重なることで、
「このままでいいのだろうか」
という思いが芽生えていくのです。
転職を考える前に整理したい“モヤモヤ”の正体と向き合い方
転職を考えるとき、
その理由を一度「感情面」と「環境面」に
分けて書き出してみるのがおすすめです。
たとえば──
環境面:給料や評価の基準が変わらない、仕事量が多すぎる、業界の将来性が見えないなど
感情面:頑張っても報われない気がしてモヤモヤする、やりがいを感じにくい、このまま続けていいのか不安になる、など
実際のところ、
多くの人の悩みは「何かひとつ」ではなく、
環境の変化が感情を揺らし、
感情の揺れがさらに
環境の見え方を変えている――
そんなふうに、
いくつかの要素が絡み合って
生まれていることが多いです。
だからこそ、
一度立ち止まってモヤモヤの正体を
目に見える状態にしたうえで、
「自分は何に一番がっかりしたのか」
「どんな評価なら納得できたのか?」
を振り返ってみることが大切です。
この問いを丁寧にたどっていくと、
“本当の引っかかり”が
見えてくることがあります。
たとえば納得できなかった理由が、
目に見える「給料の金額」だけでなく、
自分の評価について
「誰から」「どんな言葉で」
「どんなタイミングで伝えられたか」にあった――
そんな気づきを得る人もいます。
そこにこそ、
あなた自身の大切にしている価値観や、
“仕事を通して得たい感情”、
“これからのキャリアで何を大事にしたいか”
のヒントが隠れています。
ボーナス後に転職を考えた人のリアルな相談事例から見えたこと
転職エージェントをしていた頃、
ボーナスや評価のあとに
相談に来られる方は少なくありませんでした。
「思ったよりボーナスが少なくて」
「今回も評価が上がらなかった」
転職理由を伺ったとき、
そうお話いただくことも数多くありました。
面談に来られる方の多くは、
どこか少し寂しげな表情をしていました。
「もう今の会社に期待しても仕方ない」
と口にしながらも、
ほんの少しだけ、
“本当は私を見てほしかった”
という気配が残っていて。
その気配を感じたとき、
私は胸の奥がきゅっと
するような感覚を覚えました。
私自身も、会社員だった頃に
「期待してもらえている」
と感じたときは嬉しくて、
もっと仕事を頑張ろうと思えたし、
逆に「雑な扱いをされているのでは」
と感じたときは、
やる気が下がっていたこともありました。
だからこそ、
あのときの相談者さんたちの気持ちは、
よく分かるのです。
このように
「評価に納得できない」という言葉の奥には、
“誰か(上司や会社など)に見ていてほしかった”
という想いが潜んでいることがあります。
自分の頑張りを、
ちゃんと認めてほしかった――。
そんな切実な想いに触れるたびに、
「人は、“自分の存在が大切にされている”
と感じられる場所でこそ、
力を発揮できるんだな」
と感じていました。
だからこそ、
“自分の存在が大切にされている”
と感じられない状況が続くと、
人は、
そこで頑張るエネルギーを少しずつ
失っていくのかもしれません。
では、
そんな気持ちが芽生えたとき――
転職を考える前に、
どんなことを見直して
みると良いのでしょうか。
「転職したい」と思うのは悪いことじゃない――迷ったときの考え方
「転職したい」と思うのは、
今の自分の価値観や方向性を見直すサインです。
それは決して、
弱さや逃げではありません。
つまり、
“転職を考える”ということ自体が、
自分の人生をよりよくしたいという
自然な願いの表れなのです。
「転職を考える前に整理したい
“モヤモヤ”の正体と向き合い方」
の章でも少し触れましたが
「どんな評価や働き方を望んでいるのか」
を言葉にしてみることで、
自分が本当に求めていることが
少しずつ見えてきます。
転職という選択肢だけでなく、
今の職場でできる小さな変化を
探してみるのもひとつの道です。
たとえば、
信頼できる同僚に話してみる、
上司に面談の場で相談してみるなど――
ほんの少し勇気を出すことで、
環境そのものが変わることもあります。
大切なのは、
今の自分を正直に見つめること。
評価やボーナスに心が揺れるのは、
あなたがそれだけ一生懸命、
仕事と向き合ってきた証です。
また、
大切なことなのでもう一度。
転職を考えるということ自体が、
「もっと自分を大切にしたい」
「より良く生きたい」
という気持ちの表れであることを、
ぜひ忘れないでください。
自分の中に湧き上がってきた気持ちを
否定せずに受け止めるところから、
本当の意味で“納得できる選択”が
始まっていくのです。
その“納得できる選択”を見つけるために、
もし迷ったときには、
私にその整理のお手伝いができたら嬉しいです。
あなたのこれからのキャリアを、
人生を、
心から応援しています。
心理カウンセラー
矢菅まゆ
