こんばんは。
心理カウンセラーの矢菅まゆです。

 

「認めてほしい」
「褒められたい」

そんな気持ちがふと浮かんだとき、
即座に「そう思ってしまう自分はダメだ」と
自分自身を責めてしまうことはありませんか?

私自身が、
まさにそうでした。

今日はそんな感覚をたどりながら
その気持ちを責める必要はないよと
ということをお伝えしたいと思います。

会社員時代に当たり前にあった「評価」がなくなったあとに起きたこと

会社員の頃は、
毎月のお給料やボーナス、評価といった形で、
自然と達成感や安心感を得られていました。

いわゆる、
ドーパミンが出ている状態ですね。

頑張った分が数字や評価として返ってくる。

それらに対して私は常に
「今、満たされているな」
と感じていたわけではありません。

特に、
お給料については毎月のことなので、
慣れもあったと思います。

けれど振り返ってみると、
それらは確実に、
私のエネルギー源のひとつになっていました。

 

退職してからは、
当然その仕組みは一気になくなりました。

毎月決まった日に
お給料が振り込まれることもない。

ボーナスや評価といった
分かりやすい区切りもない。

そんな日々の中で、
私はふと、
こんなことを思っていました。

「せめて、誰かに褒めてほしい」

「認めてもらえたら、
少しは安心できるのに」

 

ただ、以前は自分がそう思っていることを
はっきりとは自覚できていませんでした。

なんとなく落ち着かない。

どこか満たされない。

でも、
その理由がよく分からない。

そんな状態が、
しばらく続いていたように思います。

外からの評価と、内側から湧く満足感──どちらも必要な理由

毎月のお給料や、
他の人からの褒め言葉。

こうしたものは、
心理学では「外発的動機」と呼ばれます。

一方で、
「楽しい」「やってみたい」
「もっと知りたい」といった
内側から湧いてくる気持ちは、
「内発的動機」と呼ばれます。

私たちはつい、
「他者からの評価や褒め言葉ではなく、
『自分が楽しいと思うから仕事をする』
ほうが、より良い状態なのではないか」
そんなふうに思ってしまいがちです。

けれど実際には、
このどちらか一方だけで仕事を続けるのは、
とても難しい。

 

たとえば、
どれだけお給料が高くても、
どれだけ周囲から評価されていても、
自分が心から嫌だと感じることを
ずっと続けられる人は多くないと思います。

逆に、
どれだけ好きなことでも、
お給料が一円も入ってこなかったり、
自分のことを否定され続ける環境だったら、
やはり心はすり減ってしまいます。

 

外側からの評価や安心感と、
内側から湧き出てくるやりがいや満足感。

両方があってこそ、
仕事を続けることができるのです。

「認めてほしい」と思う気持ちを責めていた自分に気づいた

こうして少し落ち着いて振り返ったとき、
私はようやく気づきました。

「ああ、私は、
人に認めてほしい、
褒められたいという気持ちを
持っていること自体を
責めていたんだな……」

その気持ちに気づいた瞬間、
少しだけ泣きそうになりました。

 

でも同時に、
こんなふうにも思いました。

これは、
会社員時代は当たり前にあった
“ドーパミンの源”のひとつがなくなって、
それを別の形で埋めようとしていただけ
だったのかもしれない、と。

そう考えたとき、
「それなら、
自分を責める必要はないのかもしれない」
と、肩の力が抜けていきました。

 

ここまで私自身の体験を書いてきましたが、

「それは会社を辞めたからそう感じただけで、
今も会社で働いている自分とは違う」

そう思った方もいるかもしれません。

でも実は、
「認めてほしい」
「褒められたい」
という気持ちが強くなるのは、

外からの評価そのものが
足りないと感じるときだけではなく、

「評価はされているのに、
それが自分の実感と噛み合っていないとき」
にも起こるのです。

毎月お給料をもらっていて、
ボーナスの支払いがあったとしても。

「頑張ってきたのに、
思ったより評価が低かった」

と感じたとき、人は
「ちゃんと自分を認めてほしい」
と感じるのです。

 

だから、

「褒めてほしい」
「認めてほしい」

そんな気持ちは、
弱さでも甘えでもない、
とても自然な感情なのです。

それなのに、
「そんなことを思う自分はダメだ」
と、自分を責めてしまっていませんか。

少なくとも私は、
そうやって自分を責めていました。

でも今は、
「他者から認めてほしい」
「褒められたい」
という気持ちは、

無理に否定しなくても
いいのだと感じています。

 

もしあなたも、
同じようにその気持ちを
責めてしまっているのなら。

「そう感じるのは自然なことだよ」
「責めなくても大丈夫」

そんなふうに捉えてもいいのかもしれない、
と感じてもらえたら嬉しいです。

 

 

あなたのこれからのキャリアを、
人生を、
心から応援しています。

 

心理カウンセラー
矢菅まゆ