仕事で頼られすぎて疲れたときに|できる人が潰れやすい理由
こんばんは。
心理カウンセラーの矢菅まゆです。
「頼られるのは悪いことじゃない」
頭では、分かっている。
……分かっている、つもり。
でも実際は、
仕事は今日も山積み。
頼られたら断りづらくて、
気づけばいつも、
ぎりぎりのところを綱渡り。
それでも、
「まあ、やるしかないよね」と
しんどさにフタをして、
今日も仕事に向かう……。
もし今、
こんな状態が続いているなら、
それはあなただけの問題ではないのです。
頼られすぎて疲れた・しんどいと感じるときに起きていること
頼られやすい人のまわりには、
なぜか相談や依頼が集まりがち。
・ちょっとした確認
・ついでのお願い
・「これ、あの人に聞けば早いよね」
的なやつ
ひとつひとつは小さい。
でも、積もる。
これ、地味に効きます。
そうして気づけば、
自分のタスクは後回し。
表では「大丈夫ですよ〜」と返しつつ、
裏では一人スケジュールとにらめっこ。
「今日の私、一人で何役やってるの?」
みたいな日もあったりして。
頼られるのは、嫌いじゃない。
むしろ、
ちょっと嬉しいと思うときすらある。
でも、
ずっと“頼られる側”に立ち続けるのは、
思っている以上に、
じわじわ効いてくるのです。
なぜ頼られる人ほど潰れやすいのか
頼られやすい人ほど、
周囲からは
「ちゃんとしている人」と見られがちです。
すると、
弱音を吐くタイミングを失っていく。
「今ちょっとしんどくて……」
と言おうとしても、
「いや、言うほどじゃないか……」
とつい飲み込んでしまう。
「いつもちゃんとしている人」
と思われている分、
そのイメージを壊すのが怖くなることも。
だから、
“いつも通りの自分”でいないと、
自分自身が不安になる。
調子が悪い日と感じる日ですら、
「今日も通常運転です」
みたいな顔をしてしまったりして。
そうしてどんどん
“できる人ポジション”
から降りられなくなっていく。
私の前職でも、
営業成績が良くて、
後輩からの相談を一身に
引き受けている人がいました。
周りから見ると、
まさに「頼れる存在」。
けれど、今振り返ると、
本人の負担はきっと
かなり大きかっただろうなと思います。
そしてもうひとつ。
「頼られていると思えること」自体が、
仕事を続ける上での心の支えに
なっている場合もあります。
人は、
「自分はここにいていい」
「役に立っている」
と感じられない状態が続くと、
その場所に居続けること自体が、
だんだん苦しくなってしまうもの。
だからこそ、
実際の負担の大小はさておき、
“頼られている感覚”を、
無意識のうちに大事にしている。
そんなことも、あったりします。
そうなると、
多少しんどくても、
「まだいける」で押し通してしまいがち。
すると、あら不思議。
「限界に気づく前に
いつの間にか限界を超えてた」
という現象の出来上がり。
頼られる人が無理を重ねてしまう理由
ここでお伝えしたいのは、
頼られること自体が
必ずしも悪いわけではない、
ということ。
信頼されている証でもあるし、
「頼られている」と感じられることが、
仕事をする上での心の支えにもなるから。
ただ、
断れないまま仕事を引き受け続けていると、
どこかで必ず、
疲れやしんどさが溜まっていきます。
最初のうちは
「今回はちょっと無理してでも頑張ろう」
だったはずなのに、
それが何度も続くと、
“無理してる自覚”が薄れていく。
気づけば、
無理してる状態が、
当たり前になっている。
……怖いですね、慣れって。
そうしていつの間にか
「自分はどこまでなら無理なくできるのか」
分からなくなっていきます。
結果、
本当にしんどくなって疲れ切ってから、
「私、こんなにも疲れてたっけ……?」
と気づく。
このパターン、
わりと多くの“頼られる人”が
一度は通る道なんです。
頼られすぎて疲れたときの、現実的なヒント
ここまで読んで、
「疲れ切ってるなら、
じゃあ休めばいいんじゃない?」
と思った方もいるかもしれません。
たしかに、
休めるならそれが一番です。
ただ、
仕事やその他の状況的に、
「今すぐ休みます!」が難しい人も、
正直多いんじゃないでしょうか。
だからこそ、
まずは“今の自分の状態”を、
一回見てあげる。
そこからで大丈夫です。
いきなり完璧に整理しようとしなくても、
ざっくりでもいいんです。
・ここまでは、まあ頑張れるかも
・ここから先は、正直しんどい
こんなふうに、
頭の中にある感覚を、
そのまま言葉にしてみる。
「役割として求められていること」と
「本音として感じているしんどさ」を
いったん別の箱に分けて取り出して、
眺めてみるイメージ。
それだけでも、
「全部ひとりでやらなきゃ」
という感じから、
少しだけ距離が生まれます。
その上で、
もしできそうであれば、
今の状況を職場に伝えてみるのもひとつです。
もちろん、
それで環境が変わるかどうかは、
正直やってみないと分かりません。
一度伝えただけでは変わらないことも、
普通にあります。
すでに試してみて、
「あ、これは難しいやつだな……」
と感じた経験がある方もいるかもしれません。
それでも、
自分の状態を一度言葉にして、
誰かに伝えようとした、
その過程自体は、
ちゃんとあなたの中に残っているのです。
頼られるのがしんどいあなたへ|これ以上ひとりで抱えなくていい
職場で頼られることに疲れてしまうのは、
決して弱さでも甘えでもありません。
それだけ、
あなたがこれまで人の期待に
応えようと頑張ってきた、
ということでもあります。
まずは、ご自身に
「ここまでよく頑張ってきたね」と、
ねぎらいの言葉をかけてあげてくださいね。
そして、
一人で抱えるのがしんどくなってきたときは、
誰かの力を借りるという選択肢もあります。
カウンセリングでは、
「頼られる役割」から少し距離を置きながら、
どこまでなら無理なくやれそうか、
本当は何がしんどかったのかなどを
安全な場で一緒に振り返っていきます。
また、気づけばどの職場でも、
いつも「頼られる」ポジションになっている場合、
無意識のうちに抱えてきた思い込みや、
思考パターンが関係していることも。
その背景にある思い込みや思考パターンについて
一緒に見つめ直しながら、
少しずつ手放していくサポートをしています。
ずっと「頼られる」側にいると
「頼るって、
なんか負けたような気がする……」
みたいな気持ちになることも、
あるかもしれません。
けれど、
一人で抱え続けるのは、
やっぱりしんどいもの。
必要なときに、
どうか頼ってくださいね。
あなたのこれからのキャリアを、
人生を、
心から応援しています。
心理カウンセラー
矢菅まゆ
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