こんばんは。
心理カウンセラーの矢菅まゆです。
今日は、
いつものような真面目なテーマではなく、
日常のちょっとした“事件”から
気づいたことをお話ししたいと思います。
突然ですが──
“油断した瞬間に限ってトラブルが起きる”
そんな経験、
ありませんか?
今回の私は、
まさにそれでした。
油断が招いた思わぬトラブル|カシミヤセーター事件
数か月前。
祖母の四十九日で実家に集まった際、
家族と遺品の整理をしました。
クローゼットには、
きれいに畳まれた洋服がぎっしり。
その中に、
ふわっとしたカシミヤのセーターが数枚。
クリーニングのタグも付いていて、
見た目もとてもきれい。
「大丈夫そうだし、
ありがたくいただこう」
そんなふうに思って、
数枚を持ち帰りました。
ところが後日。
出かける間際に、
そのうちの一枚を着て外に出た瞬間──
かゆい。
肩、腕、背中……
じわじわ広がっていくかゆみ。
「まあ、
我慢できないほどじゃないし……」
と耐えて、
何とか帰宅。
すぐに着替えたものの、
かゆみは消えない。
むしろ、
椅子に座っただけでまたかゆい。
ソファに居てもかゆい。
着替えたはずでしたが、
“何か”を家の中にばらまいてしまったようでした。
慌てて掃除機をかけようとした瞬間──
まさかの故障。
「こんなときに動かない!?嘘でしょ!」
その日から数日間、
仕事用の椅子もソファも封印され、
私はかろうじて生き残ったダイニングチェアを
持ち運びながら暮らすことに。
自宅ワークスペースは、
突然の“仮設スペース”になってしまいました。
「大丈夫だろう」が生む落とし穴|油断と確認不足が起こす二度手間
今回の一番の原因は、
やっぱり油断でした。
・見た目がきれい
・クリーニングタグが付いている
・特に異常は見当たらない
こうした条件がそろったことでつい
「大丈夫だろう」と判断してしまったのです。
でも、
よくよく考えれば、
その服が最後にクリーニングされたのは
「いつ頃なのか」なんて分からない。
令和なのか、
平成なのか、
はたまた昭和なのか──。
そしてこうした油断は、
日常や仕事でも同じように起こります。
・数字の細かい確認をしないまま資料を提出する
・「言わなくても伝わっているはず」と報告を省いてしまう
・“前例がある”という理由で詳細を確認しない
その瞬間は
時間を節約したつもりになったとしても、
後になって必ずと言っていいほど
“二度手間”が発生する。
今回のセーター事件も同じで、
「クリーニングに出す」
という一手間をめんどうくさがった結果、
あとでかゆみに追い回され、
一時的に仕事用の椅子もソファも
使えなくなるという事態になってしまいました。
トラブルが暮らしを変えた|思わぬ“生活アップデート”の話
ただ、この出来事は
悪いことばかりではありませんでした。
数日後、
私は思い切って布団クリーナーを購入し、
デスクチェアとソファを徹底的に掃除。
怖くて3回も吸引した結果、
ようやく安心して座れるようになりました。
晴れた日には、
夫と私の寝具にも使用。
「もっと早く買えばよかった……」
と思うほどでした。
さらに故障した掃除機も買い替え、
以前よりずっと使い勝手が良いものに。
おかげで今は
「これから年末にかけて、
しっかり大掃除をしたい!」
という前向きな気持ちにあふれています。
小さな油断がきっかけで、
家の快適度・清潔度、
私の掃除への意欲は
確実に上がったのです。
今回の経験で、
あらためて思いました。
油断は禁物。
でも、
たまに起きる小さなトラブルが
暮らしの見直しにつながることもある。
そんなふうに、一見
「油断が招いた、ただのトラブル」の中にも、
後から振り返ると
小さなヒントが隠れていることがあります。
「今回は、
かゆみと引き換えに
生活がアップデートされたから、
まあいいか……」
いやいや、
そんなことを言っていると、
また何かトラブルを起こしかねないぞ。
さてさて、
未来の私はきっと、
日常でまたちょっとしたトラブルに見舞われ、
ドタバタとしていることでしょう。
心理カウンセラー
矢菅まゆ
