課題に気づけない自分はダメ?そう思い込んでいた私が手放せた前提
こんにちは。
心理カウンセラーの矢菅まゆです。
「特に個人で仕事をするなら、
自分で改善点を見つけて、
工夫し続けないとやっていけない」
そんなふうに、いつの間にか
自分を追い込むように考えてきました。
でも最近、その前提自体が、
私を苦しめていたことに気づいたのです。
今日は、
「自分で改善できないとダメだ」
と追い込んでいた前提を、
少し緩めることができた話について。
改善点を見つけられないことへの不安に気づいたきっかけ
私は心理カウンセリングについて
学ぶ講座を受けているのですが、そこで先日
「日頃から改善点を見つけていくことが大切」
という話題が出ました。
そのとき、私は正直に、
「私は日頃から改善点を
見つけていくことがあまり得意ではなく、
どう考えていけばいいのだろうか」
と口にしました。
すると、講座に参加していた方から、
こんな言葉をかけられました。
「“改善点に気づけるようにならないと”
という意識が、少し強いように感じました。
何か原体験もあるのでは?」
ーー図星でした。
その言葉を聞いた瞬間、
自分の中にあった前提が、
はっきりと浮かび上がってきたのです。
「個人で仕事をしていくなら、
誰も見てくれないんだから、
自分で改善点を見つけられないようではダメ」
私は、
ずっとそう思っていました。
そして同時に、
「なぜ、ここまで強く思い込んでいるんだろう」
という疑問とともに、
ある原体験を思い出しました。
上司の言葉で突きつけられた「改善できない自分」
前職でのことです。
当時の上司に、
社内の業務改善の提案書を提出した際、
こう言われたことがありました。
「あなたのメンバー(部下)の
業務改善の提案は良いのに、
それに比べて、あなたのは……」
そのメンバーは、
業務改善の提案書を作るのが
抜群に上手な人でした。
それは、
私自身が一番よく分かっていました。
日ごろから
「もっとこうしたら業務が楽になるのに」
といった改善点をストックしている、
という話も聞いていましたし、
むしろ
「こんなに優秀な人がメンバーでありがたい」
と思っていました。
それでも、
その言葉を向けられた瞬間、
私の中には、
強い怒りとやるせない思いが湧きあがりました。
――そのメンバーの提案書を、
私は上司であるあなたに提出する前に、
すでに見ている。
あれが素晴らしいことくらい、
十分、分かっている。
――それでも私には、
同じような「良い改善点」は
どうしても見つけられない。
良い提案書を書こうとしても、
書けないんだよ。
そんな思いが、
頭の中で何度も繰り返され、
気づけば私は、
こんなふうに自分を責めていました。
「改善点を見つけられない自分はダメなんだ」
「改善点を見つけられる人こそが、
優れているんだ」
そう突きつけられたような気がして。
悔しくて、
会社のトイレで泣いてしまうほどでした。
今振り返ると、
あの経験がきっかけで私は、
「自分で課題を見つけて、
改善ができない人間には価値がない」
とまで思い込むようになっていました。
不安から、業務効率化ばかり気にしていた頃
その前提は、会社を辞めて
個人で仕事をするようになってからも、
私の中に残っていました。
だから私は、
業務効率化や仕組化について発信している
女性YouTuberの動画を日常的に見て、
「改善」を意識するようにしていました。
その根底にあったのは、
「私は、改善点を見つける力や、
課題に気づく力が弱い。
だから、
少しでも外からその視点を取り入れないと、
仕事のやり方がどんどん非効率になってしまう」
そんな怖れや焦りでした。
でもその一方で、今振り返ると、
私は何も考えずに
働いていたわけではありませんでした。
たとえばこんなふうに、
自分なりに見直しを重ねていたのです。
・22時以降のPC作業は、
気持ちがしんどくなると気づいてやめる
・その時々の体調に合わせて、
仕事量を変える
これらは、一般的に言われるような
「業務効率化」や「生産性向上」とは、
ちょっと違うかもしれない。
でも、
自分が安心して仕事を続けるための
行動ではありました。
私にとっての「改善」とは、安心して続けられる状態を作ること
私がずっと
「改善点を見つける力がないのはダメだ」
と思っていたのは、
「自分で課題に気づき、
効率的に動ける人こそが優れている」
そんな前提を、
強く信じていたからでした。
でも今は、
効率だけに偏るのではなく、
“安心して続けられる流れ”を
つくることの方が大事だと
感じられるようになりました。
一般的な業務効率化について、
それが自分にとって
「安心して続けること」
につながるなら、やる。
一方で、
仮に多少の非効率があったとしても、
お客様に直接迷惑をかけずに、
自分が安心して続けられるなら、
それでいい。
私にとっての改善とは、
自分にとって安心して
続けられる状態を作っていくことだと。
特に、個人で働く場合、
誰かが評価してくれるわけでもなく、
毎月お給料が払われるわけでもありません。
自分で自分の働き方を決め、
引き受けながら、
続けていく必要があります。
だからこそ、
「早くする」「正しくする」よりも、
「安心して続けられるかどうか」
を基準にしていい。
私はやっと、
自分にそう許可を出すことができました。
もし今あなたが、
「課題に気づく力が弱い気がする」
「自分の仕事の能力は低いのではないか」
「このままで大丈夫なんだろうか」
そんな思いを抱えているのなら。
一人でなんとかしようとしなくてもいい、
ということをお伝えたいです。
私自身、
今回のように人との対話の中で、
自分にとって当たり前になっていた前提や、
思い込みに気づくことができました。
あなたが、
自分なりの前提や思い込みに気づいていく過程で、
もし必要だと感じたときには、
そのプロセスを一緒にたどる場として、
カウンセリングという手段もあります。
あなたのお力になれたら、
嬉しいです。
あなたのこれからのキャリアを、
人生を、
心から応援しています。
心理カウンセラー
矢菅まゆ
