こんにちは。
心理カウンセラーの矢菅まゆです。
「仕事選びには正解がある」
そう思ってしまうことはありませんか？
今日はそんな迷えるあなたへ、
メッセージをお送りします。
情報はあふれているけれど、正解は見つからない
今は情報があふれる時代。
ハローワークや求人広告、
転職エージェント、
SNSや本で発信する
キャリア系の専門家たち……。
それぞれがそれぞれの立場で
「こうすればうまくいく」と、
まるでその方法が正解かのように
私たちに語りかけてきます。
そんな数々の情報に触れていると、
つい“正解”を探してしまう。
でも、
果たして本当に正解ってあるのでしょうか？
私自身も人材紹介会社で働いていた頃、
そして今もカウンセラーとして活動する中で、
たくさんのキャリアに関する情報に触れてきました。
そして同時に、
それを人に伝える立場でもありました。
けれど――
どれだけ事前に情報を調べ尽くしても、
Excel上に情報を整理して比較検討したとしても。
「これが絶対の正解！」
という答えは存在しないんです。
なぜなら、
新しい環境に飛び込んでみないと
分からないことが必ずあるから。
「事前に覚悟していたつもりだったのに、
想定外のことが起きた」
そんな経験をするのは珍しいことではありません。
前職のキャリアアドバイザー時代、
転職後の求職者の声を伺うことがありました。
その中には
「想像以上にやりがいがあって、
この会社に入れて本当に良かった！」
という嬉しい声もあれば、
「想定外の環境のため既に退職しました」と、
短期離職につながってしまった声もありました。
大事なのは“納得感”
だからこそ、
仕事選びで本当に大事なのは
「正解を見つけること」ではなく、
「そのときの自分が納得して選んだかどうか」 です。
たとえその後、
家庭の事情や健康状態、
世の中の変化によって、
予想外の状況になったとしても――
「そのときは自分なりに考えて、
納得して選んだ」
そう思えていれば、
その選択はあなたを支える経験になります。
逆に、
誰かの“正解”に従っただけだと、
「自分で決めた」という実感を得られず、
後から「やっぱり違った」と感じやすくなります。
そして
「なぜ自分は正しく選べなかったんだろう」と
必要以上に自分を責めてしまうこともあるでしょう。
だからこそ、
「正解を見つける」かどうかではなく
「自分が納得できていたかどうか」。
それが、
後から自分を支える土台になるんです。
気持ちが変わってもいい
そしてもうひとつ大事なのは、
自分の気持ちは変わってもいい ということ。
「最善の選択だ」と思ったことでも、
その後に合わなくなることは
ごく自然なことです。
たとえば、
独身のときは全力で働けていた仕事が、
結婚や出産、
親の介護などで生活環境が変われば、
続けにくくなることもあります。
また、
自分の健康状態や価値観の変化によって、
「もう以前と同じペースでは無理だな」
と感じることは誰にでもあり得ます。
そんなときは、
「昔の自分が決めたことを守り抜かなくては」
と頑張るのではなく、
そのときの自分に
合わせて変えていけばいいのです。
「気が変わっていい」
「自分の気持ちは変わっても大丈夫」
「自分で決めたことを、必ずしも続けなくてもよい」
そう許してあげると、
挑戦することへのハードルがぐっと下がります。
むしろ、
気持ちや状況は変わっていくものだからこそ、
「今の自分に合った新しい選択」
を選び直していいんです。
今すぐ答えが出なくても大丈夫
もし今
「自分にとって正解の仕事はなんだろう」
と考えて立ち止まっているとしても、
焦らなくて大丈夫です。
「早く決めなきゃ」
「正しい道を選ばなきゃ」と思うほど、
かえって自分の本心から
遠ざかってしまうこともあります。
大切なのは“正解探し”ではなく、
自分の本心に気づいてあげること。
すべてはそこから始まります。
そして、
その気づきは大きなものでなくていい。
小さな気づきからで十分なんです。
たとえば――
「多くの人と関わる時に喜びを感じる」
「一人でじっくりコツコツ
集中して取り組むことが好き」
そんな小さな発見の積み重ねが、
やがてあなたのキャリアの
方向性を形作っていきます。
もちろん、
一人で考えていると、
どうしても「正解探し」に
迷い込んでしまうこともあります。
そんなときは、
カウンセリングという形で
あなたの“本当の声”に耳を傾ける
お手伝いができたら嬉しいです。
あなたのこれからのキャリアを、
人生を、
心から応援しています。
心理カウンセラー
矢菅まゆ
