こんばんは!
心理カウンセラーの矢菅まゆです。
「これからの自分のキャリア、どうしよう」
「何が正解か分からない」
あちこちから情報を集めて考えてみるものの、
気づけば、
何を信じればいいのか分からなくなっている。
そんなふうに、
頭の中がぐるぐるしてしまうことはありませんか?
今日は、
これからのキャリアや人生について、
迷っているあなたへお届けするメッセージです。

人が迷うのは、「腹をくくれていない」から
選択肢が多くて決められない──
そんなとき、
私たちが本当に苦しんでいる理由は、
「何が正解か分からない」
ことそのものというよりも、
まだ腹をくくれていない自分自身に対して
だったりすることが多いです。
本当はどうしたいか。
それに向かう覚悟が、
まだ自分の中で整いきっていないとき、
私たちは迷い、
苦しむのです。
会社員時代、
人材紹介の仕事をしていた私は、
転職活動中の方々が決断に迷う様子を何度も見てきました。
例えば──
既に退職されていたり、
生活のために早く仕事を決めたいという状況の方は、
いざ内定が出ると、
あまり迷うことなくスパッと決断されることが多くありました。
一方で、
転職するかどうかも含めて迷っている方が、
複数の内定を得た場合──
「どの選択肢が自分に合っているのか」
「失敗したくない」
そんな想いが入り交じり、
選べない苦しさに立ちすくんでしまう場面も、
本当によくありました。
そういったとき、
情報ももちろん大事なのですが、
情報だけでは人は決断できません。
最後に必要なのは、
感情と意志がしっかりと着地する
「腹をくくる」という感覚です。
腹をくくった瞬間、人は変われる
何かを選択する、
決断するって、
怖いものですよね。
何かを選ぶということは、
同時に、
何かを手放すということだから。
でも、
「もうこれでいく」と自分の中で覚悟が決まった瞬間、
不思議と、
スッと気持ちが軽くなることがあります。
私自身も、
再び退職を決めたときがそうでした。
(その時の詳細はこちら)
一度退職を申し出たあと、
ありがたいことに会社から引き留めがあり、
「もう少し頑張ってみよう」と思い直して、
残る選択をしたことがありました。
けれど、
どこかで納得しきれていない自分がずっといました。
数ヶ月が経ったある日、
ふと気づいたのです。
「やりたいことで稼いだこともないのに、
この状態で会社を辞めるのは不安。
だからその不安を避けるために、
私は“わざわざ”会社に行っていたんだた」と。
そして、
「この状態をこれ以上続けるのはしんどい」
という自分の本心がみえてきました。
そこからもう一度腹をくくって、
再び退職を決めることがでたのです。
当時の私は不思議と、
恐れよりも清々しさの方が勝っていたのを覚えています。
「消去法」でもいい。その選択に納得しているなら
ときに、
私たちは追い込まれて、
選ばざるを得ない状況に立たされます。
私の退職の決断をさらに後押ししたのも、
自分の中でふと湧き上がってきた、
ある未来のイメージでした。
最後に在籍していた部署は、
若い人が多く在籍している組織でした。
当時の直属の上司も、
新卒2年目で私より7歳年下の方。
もちろん、
年齢や経験年数に関係なく、
実力のある人が上に立つのは当然のこと。
私自身、
これまでも何人もの年下上司と一緒に働いてきました。
恥ずかしいですが、
正直に言いますね。
その時の私は、
ふと思ってしまったのです。
「私はこのままここにいたら、
今成長している今年の新卒の子に
マネジメントされる立場になるかもしれない」と。
誰かに言われたわけでも、
何か具体的な人事の話があったわけでもありません。
でも、
あのときの私は、
自分の中で勝手に浮かんできたその可能性に、
ゾクッとするような違和感、
恐怖心を覚えたのです。
それは他の人から見れば、
取るに足らないことだったかもしれません。
けれど
「自分はこの環境にもう居続けられない」
と強く思ったのです。
向き合った分だけ、選択に意味が宿る
あのときの退職を思い返すと
「理想の退職」とは、
ちょっと違っていたような気がします。
たしかに、
表面的には
「退職して新しいことに挑戦します!」
という形だったので、
理想を追い求める、
華やかなキャリアチェンジに見えたかもしれません。
でも実際には、
限界の先で出した
“消去法的な決断”という側面も、
確かにありました。
でもあのときの私は、
自分の気持ちと真剣に向き合ったうえで、
「これ以上ここにはいられない」
という感覚にたどり着きました。
あれは逃げではなく、
私にとっての“腹落ち”だったのだと思います。
選択の仕方に「正解」はありません。
他人にどう見えるかよりも、
自分がお腹の底から納得しているか。
その感覚の方が、
ずっとずっと大切です。
たとえ消去法のように見える選択でも、
自分の中で「これでいい」と腹落ちしているなら、
それはもう、
十分に価値ある決断です。
今はまだ、
答えが出ていなくても大丈夫。
その迷いは、
「自分の人生を生きたい」
と思っている証拠だから。
自分の人生を生きていくために、
大切なのは、
自分の本心に気づいてあげること。
けれどその「本心」って、
一人で抱えていると、
なかなか見えにくくなってしまうものです。
そんなときは、
自分の気持ちを誰かと一緒に整理してみることが、
前に進むきっかけになるかもしれません。
もし今、あなたが
「決められない自分」にモヤモヤしていたり、
「本当はどうしたいんだろう」と感じているのなら──
カウンセリングという形で、
あなたの“本当の声”に
耳を傾けるお手伝いができたら嬉しいです。
話すことに慣れていなくても、
大丈夫。
無理に言葉にしようとしなくても、
ゆっくり、
一緒に整理していけたらと思っています。
あなたのこれからのキャリアを、
人生を、
心から応援しています。
心理カウンセラー
矢菅まゆ