こんにちは!
心理カウンセラーの矢菅まゆです。
転職活動をしていて、
求人に応募もしている。
面接も受けている。
それなのに──
・書類選考は通っても、
面接で毎回お見送りになる
・面接を受けても、
どの会社も「なんだか違う」と感じる
・今の職場に「辞めます」と伝えたのに、
気づけば数ヶ月、いや数年が経っている。
そんな方はいませんか。
それは決してあなただけではありません。
※この記事は
前回の記事とセットで
「転職に動けない/結果につながらない」
というテーマに扱っていきます。
今回は
「転職したいと思って行動しているのに、
なぜか結果につながらない」
そんな状態の裏にある
「心の動き」を一緒に見つめていきたいと思います。
どちらか一方だけに心当たりがある方も、
ぜひあわせてご覧ください。
私も「辞める」と言って辞められない人だった
私は25歳~31歳にかけて、
人材紹介会社でキャリアアドバイザーとして
6年間働いていました。
夜は22時頃まで会社で仕事をし、
その後さらに家に持ち帰って
仕事をしているような状況。
その間に夫と結婚し結婚式を挙げ、
子どもがほしいと思うようになりました。
ですがこの働き方では妊活もままならなず
「このままでは授かれないのでは」
と深く絶望し、
次の職場などは決まっていませんでしたが、
会社を辞めることを決意。
退職の意向を伝えたところ、
上司の方に強く引き止めていただきました。
私は「もう辞める」と決めていたつもりでした。
でもその場で、
心の中がぐちゃぐちゃになっていきました。
・「たくさんお世話になった方に、退職の話をするのは申し訳ない」という罪悪感
・「こんなに評価してもらえているんだ」という嬉しさ
・「自分の本心に従って生きていくんだ!」という決意
・「決意をした私の足を引っ張らないで!」という怒りや焦り
あらゆる感情が一気に押し寄せ、
その場で号泣してしまいました。
そして結果的には、
その引き留めを受け入れ、
「部署異動し働き方を調整する」という形で、
その後も1年間
会社にズルズル在籍することになったのです。
自分で自覚していた意識
(これを“顕在意識”といいます)では、
確かに「辞めたい」と思っていました。
けれど、
自覚していなかった無意識の部分
(“潜在意識”)では、
「辞めるのが怖い」
「今の会社に居続けるメリットがある」
と感じていることに、
後から気づきました。
転職エージェントとして見てきた、“万年転職活動中”の方々
私自身の体験だけでなく、
キャリアアドバイザーとしてたくさんの方の
転職支援に携わるなかで、
「長期間転職活動はしているのに、
なかなか結果につながらない」
という方にも多く出会ってきました。
実際にサポートを続ける過程で
次のような傾向が見えてくることがよくありました。
・「早く今の環境を抜け出したい」気持ちばかりが強く伝わってくる
・転職理由や志望理由があいまいで、説得力が感じられない
・面接はこなしているものの、企業から依頼された提出物の提出が遅れがち、
あるいは忘れてしまうこともある
このような傾向が強い方に対して、
社内の企業担当者と話していると、
「本当はそこまで転職したいと思っていないのかもしれませんね」
という声があがることも少なくありませんでした。
そして実際に、
途中で転職活動をやめていかれる方も、
少なくありませんでした。
けれど、
そういった方たちは決して
「怠けている」とか
「気が抜けている」わけではないのです。
能力が足りないわけでも、
努力が足りないわけでもありません。
ただその時、
自分の「本当の気持ち」に気づいていないだけなのかもしれない。
そんなふうに感じる場面が、
何度もありました。
行動と本音がズレていると、人は前に進みにくくなる
転職活動はしている。
でもなかなか結果につながらない。
そんなときはもしかすると、
行動と本音がズレている
状態になっているのかもしれません。
頭(思考)では「転職したほうがいい」と思っているけれど、
心(感情)では「本当に辞めたいのかな?」と戸惑っている。
あるいは、
・転職をするより少し休みたい
・自分の働き方を見直したい、
・本当は今の職場でもう少し頑張りたいと思っている
・周囲の転職ムードに流されて
「私も動かなきゃ」と焦っている
──にもかかわらず、
「とにかく動かなきゃ」
「何か行動していないと不安」
そんな思いからアクセルを踏み続けてしまう。
けれどこれは、
車で例えるのであれば
アクセルと同時にブレーキも踏んでいる状態。
前に進みづらくなります。
私自身も転職エージェントとして働いていた中で、
「周りが転職しているから」と不安になり、
「本当の気持ち」がよく分からないまま動き出されている方に、
たくさん出会ってきました。
でも、
そんな心の揺れは決して
「わがまま」でも「甘え」でもありません。
それはあなた自身を守ろうとする、
大切なサイン。
まずはその声に気づいてあげることが
次の一歩につながっていくのだと思います。
結果が出ないと感じるときこそ
転職活動でなかなか結果がでないとき
「面接の準備が足りなかったのでは」
「そもそも応募書類が良くないのでは」
と、“うまくいかない理由”を探したくなるものです。
でもそこで少し立ち止まって
「自分はどんな気持ちを抱えているのか?」と問い直してみること。
実はそこに、
前に進むためのヒントが隠れています。
ここで、少しだけ立ち止まって
自分に問いかけてみてください。
・私は本当に「転職」したいのか?
・周りに流されて転職活動していない?
・転職の先に、どんな未来を望んでいる?
・今の仕事を続けることによるメリットがあるとしたら、それは何?
・辞めるのが「怖い」と思っているとしたら、それは何故?
すぐに答えが出なくても大丈夫です。
問いを持つこと自体が、
すでに一歩です。
転職活動をしているのに、
なぜか結果につながらない。
それはきっと、
まだ心の準備が整っていないだけ。
無理をしている自分がいたり、
まだ言葉にならない本音があったり。
だからこそ、
「今は立ち止まって考えるタイミング」なのかもしれません。
自分の本音とつながったとき、
あなたにとって本当に納得のいく選択が、
きっと見えてきます。
一人で向き合うのが怖いときは、
誰かと一緒に向き合うことで、
大きく前に勧めることもあります。
私も、その時間を大切にしています。
あなたの力になりたいと思っています。
あなたのこれからのキャリアを、
人生を、
心から応援しています。
心理カウンセラー
矢菅まゆ