こんばんは。
心理カウンセラーの矢菅まゆです。
明日は金曜日。
あと1日がんばれば、
ようやく週末。
「もう少しだけがんばろう」
と思っているのに、
身体も気持ちもついてこない。
思うように動けない自分に、
いらだちすら湧いてくる。
そんな夜を、
あなたも過ごしていませんか?
私も会社員時代、
木曜の夜は毎週のようにそんな気持ちになっていました。
「あと1日だけ」なのに、
どうしてこんなにしんどいんだろうと。
「疲れてるなんて言っていられない」
そうやって、
毎週のように自分に気合を入れ直していました。
けれど、
週の後半に差し掛かる木曜は、
実はとても疲れがたまりやすいタイミング。
それでも、
なんとか自分に“あと一歩”を課しているあなたへ、
今日は少し違う視点から、
メッセージをお届けいたします。

「他の人はもっとがんばっている」──その言葉が、あなたを苦しめるとき
たとえばSNSで、
深夜まで仕事をしている誰かの投稿を見たとき。
同僚が忙しそうにしているのを見たとき。
あるいは、
自分の過去を思い出したとき。
つい、
こんなふうに思ってしまうこと、
ありませんか?
「私なんて、
まだ全然がんばっていない」
「このくらいでつらいなんて言っていられない」
「昔の自分はもっとがんばれていたのに……」
かつての私自身もそうでした。
新人の頃は
「先輩方はあんなにがんばっているのに」
と自分を責める。
中堅になれば
「上司たちはもっと大きな責任を背負っているのに」
と思う。
仕事をがんばり過ぎて燃え尽きた後は
(そのときのエピソードはこちら)
「昔の私はもっと夜遅くまで働けていたのに」
と過去の自分と比べて落ち込んでいました。
いつも「他の人」「以前の自分」と比較して、
「それに引き換え今の私は……」と、
自分を否定してばかりでした。
けれど、
人の感じる“しんどさ”って、
本当に誰とも比べられないんです。
たとえ同じ仕事をしていても、
心と体のコンディションは日によって変わるし、
背景や抱えているものもまったく違う。
たとえば、
風邪をひいたときに
「上司は風邪でも出勤してるようだから、
私も風邪をひいたとしても出勤できるはず」
とは、
なかなか思えないものですよね。
それと同じように、
気持ちのしんどさも、
他人と比べて測れるものではありません。
あなたが“しんどい”と感じているなら、
それはもう“しんどい”ということです。
周りと比べて無理を重ねるより、
まずは「今の自分のしんどさ」に
目を向けてあげてください。
「しんどい自分」を、受けとめてあげて
「明日も出勤だし、
今日は気を抜いてる場合じゃない」
「みんながんばってるんだから、
自分もやらなきゃ」
そんなふうに“気合い”で
なんとか乗り切ろうとしていませんか?
もちろん、
気合いで乗り切る場面もあると思います。
けれど、
だからこそ
「しんどい自分、
できていない自分を責めない」
ことがすごく大事です。
「しんどい」と感じている心の声を、
まずは自分自身が一番に受け止めてあげる。
それだけでも、
心は少しほっとします。
今日のあなたは、
あと1日を走り切るために、
気力だけでなんとか進もうとしている状態かもしれません。
だから、
ほんの少しだけでいいんです。
深呼吸して
「今日もがんばったね」と
自分にやさしく声をかけてあげてくださいね。
“しんどい”と感じる気持ちに、理由はいらない
「他の人はもっとやっているかもしれない」
「みんなもっとがんばれているのに……」
そんなふうに感じてしまう夜もあると思います。
だから、
もう一度お伝えします。
あなたが“しんどい”と感じているなら、
それはもう“しんどい”ということです。
誰かと比べなくてよいのです。
そしてもし、
このしんどさが何日も続いていたり、
「もう限界かもしれない」と思う日があれば、
信頼できる職場の人に相談してみるのも、
ひとつの方法です。
新しい視点をもらえたり、
「こう働けたら少し楽かもしれない」
という道が見えるかもしれません。
けれど、
「職場では話しにくい」
「誰にどう話していいのか分からない」
そんな方もきっといらっしゃると思います。
そのときは、
よかったら私のことを思い出してください。
いつでもあなたの力になれたらと思っています。
明日を迎える前のこの時間に、
ほんのひとときでも、
心がふっとゆるむ瞬間がありますように。
あなたのこれからのキャリアを、
人生を、
心から応援しています。
心理カウンセラー
矢菅まゆ