こんばんは。
心理カウンセラーの矢菅まゆです。
「今の働き方がつらい。
働き方さえ変えれば、
すべてうまくいく」
──そんなふうに思ったことはありませんか?
実は、
私も以前そう思っていたひとりです。
ですが、
それは盛大な思い込みでした。
今日はその思い込みに気づいたきっかけや、
そこから学んだことについてお話できればと思います。

「働き方さえ変えれば、両立できる」と信じていた
「個人事業主」や「フリーランス」
という働き方は、
仕事と家庭の両立がしやすい。
そんなふうに言われること、
ありますよね。
実際、
そのような特集や報道を目にすることも多いです。
私自身も会社員時代、
そして退職してすぐの頃はそう思っていました。
特に、
子どもをもって、
これからの家庭と仕事の両立を考えたとき。
私にとっては、
会社員として制度に守られながら働くよりも、
自分で働き方をコントロールしながら両立していく未来のほうが、
ずっと自然にイメージできたのです。
それはおそらく、
私が父の背中を見て育ってきたから。
父はずっと個人事業主として働いていて、
学校行事の日や誕生日、
そして普段の休日も、
一緒に過ごすことが当たり前でした。
だからこそ、
自然とこう信じていました。
「働き方さえ変えれば、
家庭と両立できるようになるはず」と。
「自由になればうまくいく」という思い込みの正体
けれど、
それは大きな勘違いでした。
「個人事業主になれば、
父のように家庭に合わせて柔軟に働けるはず」──
私は、
ずっとそう思い込んでいたのですが、
その前提にはひとつ、
大切な視点が抜けていました。
それは
「家族のことを考えて、
自分が柔軟に動く」
という姿勢です。
……こうして書いていると、
「そんなの当たり前でしょ」
と思われるかもしれません。
ただ、
恥ずかしながら私は、
この視点を持ち合わせていなかったのです。
どんなに時間の自由があっても、
どんなに自分でスケジュールを決められたとしても──
“自分の都合”ばかりを優先してしまえば、
家族にとって本当に必要な時間や関わり方は、
いつまでも実現しない。
私は、
そこに無自覚でした。
結局、
「仕事と家庭の両立」は、
働き方だけの問題ではなかったのです。
本当に問われていたのは、
自分がどう在るか、
どんな姿勢で日々に向き合うか、
ということでした。
私は、
会社を辞めてからの1か月半ほどを
“お休み期間”として過ごしていました。
そのタイミングで受けたカウンセリングの中で、
この思い込みに気づくことができました。
あの時、
自分を見つめ直す時間をとっていなかったら。
きっと何も気づかずに、
「自分の仕事や自分のペース」
を最優先してしまい、
家族との時間や関わりを後回しにする――
そんな働き方を、
また繰り返していたと思います。
個人事業主として本格的に働き始める前に、
このことに気づけて本当によかった──
今では、
心からそう思っています。
今、私が大切にしていること
私は今、
家族のことを考えて、
できる限り“自分が柔軟に動く”ことを心がけています。
これから私自身の仕事の量や質も変わっていくと思いますが、
その中でもこの姿勢は、
大切にしていきたい軸のひとつです。
予定を調整したり、
手を止めて会話に耳を傾けたり。
「仕事よりも、
今ここでこの人と過ごすことが大事」
と思える時間を、
ひとつずつ大切にしています。
もちろん、
まだまだ模索中です。
完璧にできているわけではありません。
それでも、
そういった小さな選択や行動の積み重ねが、
「仕事と家庭の両立」
につながっていくのではないかと、
感じています。
今、
あなたが「働き方を変えたい」
と思っているのだとしたら。
その理由は何でしょうか?
もしそれが
「仕事と家庭との両立」のためであれば──
働き方を変えるだけで、
本当にうまくいくのか?
一度立ち止まって、
見つめてみてほしいのです。
かつての私のように、
「働き方さえ変えれば……!」
という思い込みに、
ハマってしまう前に。
あなたのこれからのキャリアを、
人生を、
心から応援しています。
心理カウンセラー
矢菅まゆ