こんばんは。
心理カウンセラーの矢菅まゆです。

 

12月になると、
毎年のように思い出す出来事があります。

特別な記念日というわけでもないのに、
なぜか、
ふと当時のことを思い出すのです。

7年前の今ごろ、
私は転職の返事を迷っていました。

今日は当時のことを振り返りながら、
「分からないまま選んでいる自分」を
否定しなくていいと思えるようになる、
そんな話をしようと思います。

初めての転職活動で、私はずっと不安だった

時はさかのぼり──。

私が前職への転職活動をしていた頃のこと。

ちょうど12月に転職活動をしていて、
12月21日に内定通知書をいただき、
承諾期限は12月24日。

そして12月23日に、
内定を受ける返事をしました。

曜日や祝日は当時と違いますが、
毎年この時期になると、
なぜか自然とあの頃のことを思い出すのです。

 

新卒で入社した会社を辞めようと決め、
人生で初めての転職活動。

転職活動のお作法も、
面接の正解も、
何が「普通」なのかも、
何ひとつ分かっていませんでした。

「これで合っているのかな」

「こんな準備で大丈夫なんだろうか」

そんな不安ばかりがぐるぐるしていて、
転職活動中は、
担当してくださっていた転職エージェントの方に
何度も電話で相談していました。

私は当時、
接客販売業で平日休みがあったため、
その平日を使って転職活動を進めていました。

それでも正直余裕があったわけではなく、
平日休みがあるおかげで、
何とか面接を行えている、
という感覚でした。

「平日休みがあってこれなら、
平日休みのない人はどれだけ大変なんだろう」

そんなことを考えつつ、
不安を抱えたまま、
私は面接に向かっていました。

「終わった」と思った一次面接と、通過を想像できなかった私

前職の一次面接でのことです。

面接官の方から、
最初の質問としてこう言われました。

「自己紹介をお願いします。」

自己紹介をした、
その直後。

面接官(取締役の方)が、
開口一番こう言いました。

 

「……長い。」

頭の中が真っ白になりました。

この面接、終わった……。

 

それが、
正直な気持ちでした。

その後も面接は続き、
結果的には1時間ほど
話をさせていただいたのですが、
手ごたえはまったくありませんでした。

面接が終わったあとも、
「これはダメだわ……」
という感覚しか
残っていなかったのを覚えています。

そんな中、
転職エージェントの方から
電話がかかってきました。

「もし一次面接が通っていたら、
次の選考に進みたいですか?」

その質問を聞いた瞬間、
私は電話口でフリーズしました。

「え……?
一次面接が通ってたら……?」

その未来が、
あまりにも想像できなさすぎて、
言葉が出てこなかったのです。

もう全く頭が動かず、

「辞退……したい……?」

と、訳の分からないことを
口走っていた気がします。

それくらい、
一次面接が通過している自分が
まったく思い描けませんでした。

 

けれどその後、
一次面接合格の連絡が届いたのです。

驚きと戸惑いの中で、
「次に進みます」と返事をし、
私は慌てて二次面接の準備を始めました。

転職エージェントとのやり取りで気づいた、仕事観の変化

キャリアアドバイザーの方に
転職活動の支援をしていただくなかで、
当時の私は、
あることに気づかされました。

「キャリアアドバイザーは、
カウンセラーのように
人に気づきを与えることができる仕事なんだ!」

そう強く感じた瞬間の
具体的なやり取りの中身は、
今となってはもうはっきり覚えていません。

話を聞いてもらい、
質問を投げかけてもらい、
それに答える中で、
自分の考えが少しずつ
整理されていく感覚。

「こうしなさい」
と言われたわけではないのに、
気づいたら、
自分の中で何かが腑に落ちている。

あのときの私は、
その体験に強く
惹かれていたのだと思います。

 

その後私は実際に転職し、
キャリアアドバイザーとして
働くようになりました。

けれど、
「自分は本当に、
人に気づきを与えられたのかどうか」
は正直に言うとよく分かりません。

今になって振り返ると、
不安で何度も電話をかけていた当時の私は、
かなり手のかかる求職者だったと思います。

実際に自分が
転職エージェントの仕事を経験してみて、
あのとき話を聞いてくれていた方には、
感謝しかありません。

 

そして今では、
「気づきを与える」という言葉に対して、
少し違和感を覚えるようにもなりました。

気づくのは、
いつも私ではなく、
相手。

私は、
話を聴いたり問いを投げかけたり、
ときには提案をしたりしながら、
その人の気づきまでの過程を
共に歩んでいるだけなのかもしれない。

少なくとも、
今はそんなふうに考えています。

分からないまま転職を選んでもいい、と今は思える理由

今の私が当時の私に声をかけるとしたら、
どんなことを言うだろうかと考えてみました。

多分
「もっと前向きになれ」
とは言いません。

「ちゃんと考えろ」
とも言わないと思います。

それよりも、

「不安でも、自信がなくても、
それでいい」

「分からないままでもいい」

「今私は、
カウンセラーとして活動をしている。
道はつながっているよ。」

そう伝えたいです。

 

あの頃の私は、
とにかく不安でいっぱいでした。
自信もありませんでした。

キャリアアドバイザーという仕事は
カウンセラーみたい、
と感じていたものの、

その後カウンセラーになる道は
見えていませんでした。

それでも、
怖さを抱えたまま、
ひとつひとつ選択をしていました。

新しい道に踏み出している今も、
分からないことはたくさんあります。

それでも、
不安で自信がない自分を
否定しなくていいと思えるようになった。

それが、
私にとっての小さな、
でも確かな希望です。

分からないままでも、
不安なままでも、
それでも人は、
何かを選びながら前に進んでいけるのです。

 

もし今あなたが、
「これでいいのか分からないまま」
何かを選ぶ場面にいて、
不安で自信がない自分を
つい責めてしまっているとしたら。

その状態のまま立ち止まったとしても、
何もおかしくはありません。

人はそれぞれのペースで、
自分なりの選択を重ねていきます。

もし必要だと感じたときには、その
「何かを選んでいく、
気づいていく途中」を、

誰かと一緒に歩むという選択もある。

そのとき、
あなたの歩みに
そっと寄り添うことができたら嬉しいです。

 

 

あなたのこれからのキャリアを、
人生を、
心から応援しています。

 

心理カウンセラー
矢菅まゆ