こんばんは。
心理カウンセラーの矢菅まゆです。
週のはじまりの月曜日。
「今週の目標をちゃんと立てなきゃ」
と思いつつ、
なんとなく心が重たい──
そういった感覚はありませんか?
会社によって違いはありますが、
この6月はボーナスの時期という方も多いかもしれません。
場合によっては、
上半期の締めとして
「振り返り」や「次の期の目標」
を立てるよう求められることも。
私自身、
会社員時代に
“会社での目標を立てること”が
しんどくて仕方がなかった時期がありました。
今日はそんな
「この会社での未来が描けない」
と感じているあなたへ、
少しでも心が軽くなるような
メッセージを届けられたらと思っています。

「この会社での未来が描けない」その正直な気持ち
会社から書くよう指示される「目標シート」。
「来期は何に取り組みたいですか?」
「来期の目標」といった問いに対して、
手が止まってしまうことはありませんか?
目標を書く──
それ自体は、
前向きなことのように思えます。
その環境で仕事をしていく上で、
一定の必要性もあるかもしれません。
でも、
「この会社にこれ以上いたいと思えない」
という気持ちを抱えていたら、
目標なんてうまく描けなくて当然です。
私の前職では、
期ごとの目標シートや3か月ごとの振り返りなど、
目標設定に関わる様々な取り組みがありました。
それらに対し「とりあえず何か書かなきゃ」と
毎回のように頭を悩ませていました。
だけどあるとき、
もう本当に心がついていかなくなっている
自分に気づきました。
その頃、
私はすでに「この会社を辞めよう」と
心に決めていたのに、
まだ表向きは
“この先も働き続ける社員”としてその場にいたから。
辞めようと決めた。
でもすぐに「辞めます」とは言えなかった。
正直に言えば
「ボーナスをもらってから辞めたい」
という気持ちがあったからです。
そのボーナスの支給の少し前に
「来期の目標提出」の締め切りがありました。
心の中では
「もうこの場所にはいない予定」なのに、
目標を提出しなきゃいけないという現実。
……書けるわけがない。
だけど、
白紙では出すわけにもいかない。
仕方なく、
その場しのぎの言葉を並べました。
目標を書くという作業が、
自分の未来を描くどころか、
心をすり減らしてしまうものになっていたんです。
その矛盾に気づきながらも、
「ボーナスをもらって辞める」
という未来のために、
ただただ時間稼ぎをしていました。
目標が書けない自分を、責めなくていい
もしあなたが今、
「何を書けばいいのかわからない」
「とにかくやる気が起きない」
そう感じているのなら──
それは“怠け”なんかじゃありません。
むしろ
「今の環境ではもう無理かもしれない」という、
心からのサインかもしれません。
理想的な目標を、
無理して書かなくてもいい。
思いつくことをとりあえず書いて提出する。
それもひとつの手段です。
ただ、
その「書けなさ」に表れている違和感を、
これ以上見て見ぬふりしないでほしいんです。
もしかしたらあなたは、
これまでも何度も違和感を感じて、
そのたびにやり過ごしてきたかもしれません。
「今は忙しいから」
「もう少し頑張ってみよう」
そんなふうに、
がんばる自分で乗り越えてきた方ほど、
自分の中に生まれた違和感を、
ついスルーしたり、
後回しにしてしまいやすいものです。
でももし今、
「さすがにもう無理かも」と感じているのなら。
今度こそ、
立ち止まるタイミングなのかもしれません。
あなたが弱いわけではなく、
それだけずっと、
がんばってきたからこそなんです。
「この会社での目標が立てられない」
「この場所での未来が描けない」
そんなときこそ、
ぜひ自分に問いかけてみてください。
「私は本当は、
どんなふうに働いていきたいんだろう?」
「この場所で、
このままでいいのかな?」
──もしかしたらあなたは今、
“変化のタイミング”
を迎えているのかもしれません。
自分を責めるのではなく、
立ち止まって、
自分の本音と向き合う。
その勇気が、
未来を動かしていきます。
ひとりで抱え込まずに、本音とつながる時間を
こういった悩みについて、
今まで上司や家族、
転職エージェントなどに
相談した経験がある方もいるかもしれません。
そういった存在が支えになることも、
もちろんたくさんあると思います。
ただそれぞれが、
「会社に辞めてほしくない立場」だったり、
「家族としての価値観」や
「転職を促す役割」だったりと、
どうしても
“その人なりの視点”が入りやすいものです。
ときにその言葉が、
あなた自身の気持ちと少しずれて
感じられることもあるかもしれません。
そんなときは、
誰の立場にも左右されずに、
自分の気持ちを整理できる場を持ってみることも大切です。
フラットな視点で話を聴いてくれる存在がいるだけで、
これまで気づけなかった本音に、
ふと出会えることもあります。
カウンセリングでお話を伺う際には、
「目標が書けなかった背景」や、
「そのとき心の中で何が起きていたのか」などを、
一緒に丁寧にたどっていきます。
頭で整理できているつもりのことも、
実際に言葉にして話してみることで
あらためて自分の本音に出会えたり、
今の違和感の正体がはっきり見えてくることがあります。
そして「もう無理かも」という気持ちの裏にある、
本当に望んでいた働き方や、
手放したい思い込みなどに気づけたとき、
「あ、こっちのほうが自然かも」と、
次の一歩が見えてくる瞬間があるのです。
もし、
「自分がどうしたいのかよく分からない」
と感じているなら
ぜひ一度「言葉にして話す」
という体験をしてみてください。
きっと、
何かが動きはじめます。
「今の会社ではもう無理かもしれない」
そう気づいたあなたは、
きっともう、
前に進み始めています。
私は、
そんなあなたの力になりたいと思っています。
会社の目標を立てられないときこそ、
「自分らしいキャリア」や「次の選択肢」
を一緒に考えていきませんか?
どうかこの先も、
あなた自身を大切にしながら歩んでいけますように。
あなたのこれからのキャリアを、
人生を、
心から応援しています。
心理カウンセラー
矢菅まゆ