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次を決めずに休む、辞めることは悪くないよ 

こんにちは!
心理カウンセラーの矢菅まゆです。

 

今の会社を辞めたい。

少なくとも、
この状態では働き続けられない。

けれど、
これからどうしていくかを考える心の余裕もない。

そう思ったことのある方はいらっしゃいませんか?

 

今日は「キャリアブレイク」という概念と共に、
次を決めずに休んだり、
辞めることは悪くないことだよという話を
お伝えしていきたいと思います。

キャリアブレイクについて

皆さん、
キャリアブレイクという言葉を聞いたことはありますか?

キャリアブレイクとは
一次的に雇用から離れる離職、休職など、キャリアの中にあるブレイク期間のこと。
新しい造語ではなく、欧州やアメリカでは一般的な言葉。

仕事のモヤモヤに効くキャリアブレイクという選択肢 次を決めずに辞めてもうまくいく人生戦略
(北野貴大 著)より引用

本著では、

仕事に悩んだ時や人生の転機において、
そのまま現状維持で働き続けるか部署異動する、
もしくは転職するという選択肢だけではなく、

キャリアブレイクという第三の選択肢を提供しています。

この言葉を知った際に、
そういえば、
「私が以前行ったことって、
実はキャリアブレイクだったのかも」
と思う出来事がありました。

そのエピソードについて、
お話できればと思います。

私のキャリアブレイク

私は25歳~31歳にかけて、
人材紹介会社でキャリアアドバイザーとして
6年間働いていました。

当時21時~22時頃まで会社で仕事をし、
その後さらに家に持ち帰って仕事をしているような状況。

その間に夫と結婚し結婚式を挙げ、
子どもがほしいと思うようになりました。

ですがこの働き方では妊活もままならなかったため
「このままでは授かれないのでは」
と深く絶望し、
次の職場などは決まっていませんでしたが、
会社を辞めることを決意。

退職の話をしましたが、
上司の方に引き留めていただき
「部署異動して働き方を調整」
という形で、
一旦会社に残ることにしました。

ところが、
1~2か月休みたいと思っていたところを
働き続けることになり、
なんだかモヤモヤ。

休み中にしたいと思っていたこともできない。

自分でゆっくり考える時間をもちたい。
そう思うようになりました。

そのため、
部署異動してほどなくして
「今後長期的にここで働いていくためにも、
1か月程度休みたい」
と再度上司に話をして交渉をし、
約一か月の休みを手に入れることに。

 

休みの間は、
「自分がしたいと思うこと」
をとことんする生活を過ごしました。

自分が寝たいと思うだけ寝て、
作ってみたい料理を作り、
食べたいと思うものを食べ、
行きたいところに旅行に行く……。

以前の記事でも記載したことがあるのですが、
「自己決定」を積み重ねていくことで
自身の幸福感を高めていきました。

ゆっくり休むことで心と身体の状態を改善し、
改めて自分を見つめ直す機会として、
カウンセリングを受けました。

 

次の進路を決めずに退職をしたいと言ったけど、
びっくりするぐらい転職活動をする気になれない。

今は全く仕事をしていないから、
仕事で疲れ切ってやる気がでない、
というわけではない。

どういうことだろう、
と話をしたのです。

「今の私は、
転職をしたいとは思っていない」

カウンセリングを通してここが明確になり、
一旦会社に復帰する気持ちが固まりました。

 

その後は、
平日は働きながら、
休日は趣味で心理学の講座を受け心理学を学んだり、
カウンセリングを受けたりして過ごしていました。

そしてある時、
カウンセリングを通して気づかされたのです。

「実は、私が本当にやりたいことは
『働く人のカウンセリングを
自営でやる』
ことだ
」と。

次を決めずに休む、辞めることは悪くないよ

私の場合は、
キャリアブレイクの期間を設けたからこそ、
以下のようなメリットを得ることができました。

・小さな自己決定を繰り返すことで、
幸福感が増し心のエネルギーの充電ができた
(寝たいだけ寝て作ってみたい料理を作り、
食べたいと思うものを食べるなど、
日常での小さな意思決定を自分で繰り返すことで、
少しずつ心が元気を取り戻していった。)

・自分の気持ちを明確にすることができた
(今の私は、
転職をしたいと思っていないことに気付けた。)

・再度納得感をもって職場に復帰することができた
(会社に流されるのではなく、
この会社でまた働く、
と自分の意志で決めて戻ることができた。)

・復帰後に落ち着いて、
自分のやりたいことを考えていく機会を持つことができた
(休日に趣味で心理学を学ぶなど落ち着いた時間を持ち、
カウンセリングを受けることで自分を振り返る機会をもてた。)

だからといって、
今回お話をしたキャリアブレイクというものは、
必ずしもしないといけないというものではありません。

 

ですが、
正解のない「自分のキャリア・人生」
について真剣に考えるには
ある程度の時間や心の余裕は必要と考えています。

 

「一度止まって休んでしまうと、
もう二度と戻れないような気がする」

そう思って、
どんなに疲れていも無理矢理自分を奮い立たせて、
今日も働いている。

そんな方もいるのではないでしょうか。

そんな頑張り屋さんなあなたにこそ、
改めて、
声を大にして伝えたい。

「次を決めずに休んだり、
辞めたりすることは悪くないよ!」と。

 

そう思えたとしても、
実際に一歩踏み出すのは、
ものすごく怖いことかもしれません。

私自身も、
「本当に大丈夫かな?」
「周りの人にどう思われるかな?」
と不安でたまらなかったのを今でもはっきり覚えています。

あのときの不安があるからこそ、
今こうして皆さんに伝えることができています。

ですから、
できれば燃え尽きてしまうその前に、
まずはお話を聞かせていただけたら
とても嬉しいです。

 

あなたのこれからのキャリアを、
人生を、
心から応援しています。

 

心理カウンセラー
矢菅まゆ