仕事につかれたとき

仕事を頑張っているのに、つらいのはなぜ?──罪悪感と無価値感に押しつぶされそうだった私の話

こんにちは!

心理カウンセラーの矢菅まゆです。

毎日一生懸命働いているのに、
ふとした瞬間に
「自分は全然ダメだな……」
と感じてしまう。

人から責められているわけではないのに
「もっとちゃんとやらなきゃ」
「私はまだまだ」
と自分を責めてしまう。

そんな気持ちに、
心が押しつぶされそうになったことはありませんか?

私自身、
そんな感情(「罪悪感」「無価値感」
にとらわれていた一人です。

今日はそのときの体験を交えながら、
この2つの感情について、
お話ししてみたいと思います。

「罪悪感」と「無価値感」の正体

「罪悪感」とは
【私が~でごめんなさい】
と感じる感情のこと。

例えば、
同僚より先に帰宅する時に

「先に帰るなんて、
この時間も働いている人がいるのに申し訳ない」
と強いうしろめたさを感じる。

ミスをして怒られなかったのに

「本当は許されるはずがない」
と自分で自分を責める。

そんな感情のことです。

 

一方「無価値感」とは
【こんな私は価値がない】
と感じる感情です。

周囲が成長している姿を見て、
「置いていかれている自分は役に立たない」
と思う。

何かに挑戦しようとする気力が湧かず、
「何もできない自分なんて、
ここにいる意味があるのかな」
と考えてしまう。

そういった感情です。

 

この2つは、
真面目で頑張り屋な人ほど、
心の奥深くで感じやすいもの。

しかも、
周りの人が何も言っていなくても、
自分で自分を厳しくジャッジしてしまうことで、
苦しさが増していきます。

私もまさにそのパターンに、
深くはまっていました。

「できない私はダメ」──仕事で押しつぶされそうだった私の体験談

私は25歳~31歳にかけて、
人材紹介会社でキャリアアドバイザーとして
6年間働いていました。

入社当初はいわゆるベンチャー企業で、
社員の数はどんどん増えるものの、
入社して1~3年で退職する人が多かったです。

そんな状況のため、
6年間在籍していた私は、
結構な古株社員になっていました。

特に最後の1年程度は、
会社での自分の立ち位置や周りからの目線を
強く意識するあまり、

自分の中で仕事をすることへのハードルを
ものすごく上げてしまっていました。

他の人より経験があるのだから、
早く仕事ができなければ意味がない。

成果も出さなければいけないし、
誰よりも効率よく動けなければ価値がない。

周りからはもう「ベテラン」と思われているのだから、
ミスなんて許されない気がする。

後輩に教えられないと、
「何のために長くいるの?」と自分を問い詰めてしまう。

加えて、
会社員時代の最後の上司は7つ年下。

「私は年上なのにちゃんとできていない」
と感じては落ち込み、

「年下の上司に気を遣わせているかも」
と勝手に自分を責める。

今振り返ってみると、
自分で勝手に「こうあるべき」という
高いハードル(基準)を作って自分に課していました。

その基準で仕事ができないと罪悪感を感じ、
その基準を満たさない自分には価値がない、
という思いにつながっていたのです。

「できなくてごめんなさい」という気持ちと、
「価値がない自分」に向き合うのが、
あまりに辛くて、
苦しくて。

「私はここにいてもいい」と思えず、
自分を守るために退職という選択をとりました。

 まずは、自分に「OK」を出すことから始めよう

あなたも今、
「こんな自分じゃダメだ」と
自分に厳しくしすぎて、

出来ていないことばかりが気になって、
心が疲れていませんか?

そう感じてしまうことがあっても、
それはあなたが真剣に向き合っている証。

「そんなふうに思っても大丈夫」
まずはネガティブな感情に向き合い、
受け入れることがあなたの第一歩になります。

そして、
自分に厳しすぎると感じたら、
そのハードルを下げてみてもいいんです。

たとえば

「全ての仕事を完璧にやらなくてもいい」
「間違えることがあってもいい」
「今日も出社して8時間仕事をしてえらい」

そんなふうに
がんばる基準を少しゆるめてあげるだけでも、
心はぐっと軽くなります。

(自分で高いハードルを掲げている、
という自覚がないかもしれませんが……。)

 

「こんな自分じゃダメだ」

あなたがそんな気持ちでいっぱいで、
心が押しつぶされそうになっているのであれば、
どうか一人で抱え込まないで。

私を頼っていただけたら、
とても嬉しいです。

 

あなたのこれからのキャリアを、
人生を、
心から応援しています。

 

心理カウンセラー
矢菅まゆ