不満はないけど辞めたい|追い抜かされる怖さの奥で気づいたこと
こんばんは。
心理カウンセラーの矢菅まゆです。
「今の会社や仕事内容に、
そこまで不満はない。
だけど、辞めたい。
転職したい。」
そんなふうに感じたことはありませんか?
私も前職の最後の頃、
まさにそんな状態でした。
大きな不満があるわけじゃない。
でも、なぜか苦しい。
今日はそんな、
「不満はないのに辞めたい」
の裏側で起きていたことを
書いていきたいと思います。
年下の新卒社員たちを見て、心がざわついて苦しくなった
私が前職を退職する約1年前の3月。
私は20代前半の若手社員が多い部署に
異動になりました。
そして5月になると、
その年の新入社員たちも
部署に入ってきました。
いやもう、若い(笑)
フレッシュでキラキラ輝いているように見えて。
彼らは毎日新しいことを覚えて、
どんどん成長していっていました。
数か月経って、
彼らが少しずつ部署の
戦力になってきた頃のこと。
なんだか私は、
すごく心がざわざわしていたんですよね。
そしてある時、
ふとこんなことを思ったんです。
「私がこのままここにいたら、
いつか今年の新卒の子たちに
マネジメントされるかもしれない」と。
その瞬間。
ゾクッと、
背筋が凍りつく感じがしました。
「いやいやいやいや待って待って」
と、頭の中で急にツッコミが入る(笑)
もちろん、
誰かにそう言われたわけではありません。
そんな人事のうわさも、
特にない。
でも、成果主義の会社で、
当時の私の上司も7歳年下。
だから、
「あり得るかもしれない……」
と勝手に未来を想像して、
勝手に苦しくなっていただけなんですよね。
頭では分かってるんです。
上司部下って、
役割上の話であって、
人間の価値の上下は関係ない。
そんなこと、
社会人を何年もやっているから知っている。
でも。
感情が全然ついてこなかったんですよね。
私は、彼らよりずっと年上なのに。
私は、この会社にずっと長くいるのに。
私は、彼らよりも前からこの部署にいるのに。
それでも私は、
彼らに管理される側になるの?
そう思ってしまって、
自分でもびっくりするくらい
苦しかったんです。
そして同時に、
「うわ、なんか私、
めちゃくちゃ嫌な感じじゃん……」
とも思っていました。
マネジメントする年下の上司側からしたら、
面倒くさいやつだろうなと(汗)
あとは、
なんか人としての器が小さくないか、と。
そんな自分にも、
かなり自己嫌悪していたんですよね。
本当に苦しかったのは、「年下」そのものじゃなかった
当時の私は、
「年下上司が嫌なんだ」
と思っていました。
でも、今振り返ると、
本当に苦しかったのは、
年齢そのものではなかった気がしています。
苦しかったのは、
「年下にマネジメントされる=
自分の価値が低い」
と、自分で感じてしまうことでした。
たとえば私は当時、
・成果を出せる人とか
・期待される人とか
・頼られる人とか
そういう立場にいようとして、
なんとか自分の価値を保とうと
していた部分があったんですよね。
だから、
新しく入社した人が
どんどん成長していく姿を見る中で
心のどこかで、
「置いていかれてる」
「私の価値が下がってしまう」
みたいな焦りがうまれて
いたんだと思います。
いや、
別に競争してるわけじゃないんですよ(笑)
相手は新卒社員。
私はもう社会人歴も長い。
本来、
比べる必要なんてない。
でも、
感情ってそういう理屈を
すっ飛ばしてくるんですよね。
しかも厄介なのが、
いろんな感情がぐちゃぐちゃに
混ざってるから、
訳が分からなくなりやすい。
今振り返ってみると、
きっと私はあの時、
「新卒社員にマネジメント
されるようになったら、
私はもう完全に劣っている」
【 劣等感 】
「彼らみたいに、
成長できていない私はダメ」
【 罪悪感 】
「そんな私は、
もう価値がないんじゃないか」
【 無価値感 】
みたいな、
そういう見たくない感情を、
たくさん抱えていたんだと思います。
そして正直、
私はそのぐちゃぐちゃな感情を見るのが
怖かったんです。
だって、
苦しいじゃないですか。
・本当は比べなくていい相手と比べてしまうこと
・負けたくない気持ちがあること
・置いていかれる怖さがあること
・自分は価値がない気がしてしまうこと
みたいなものが、
自分の中にあるのを認めるって。
当時の私は、
そういう感情と向き合うことに
耐えられなかったんですよね。
だからその後私は、
その感情を抱えたまま、
環境ごと変える道を選びました。
実は、ずっと前から繰り返していた
でも後から振り返ってみると、
こういう感覚って、
実はこの時が初めてじゃなかったんですよね。
たとえば。
新しい上司が年下だった時。
同僚が先に昇進した時。
同じチームの人との成果差を感じた時。
そのたびに、
私は少しずつ苦しくなっていました。
ただ当時は、
そこまで深く考えていなかったんです。
「まあ、成果主義の会社だし」
「若い会社だから、
そういうこともあるよね」
みたいな感じで、
なんとなく受け流していた。
あと、
若い会社だからこそ、
年齢差もそこまで
大きくないことが多かったんですよね。
だから、
多少モヤっとしても、
「まあまあ……」
で、
何とか流せていた部分がありました。
でも今回。
新卒社員との年齢差は8歳。
これが、
当時の私にはかなり大きかったんです。
世の中には、
もっと年齢差のある上司部下
(20歳差とか30歳差とか)も
たくさんいると思います。
でも、
当時の私がいた会社って、
社員の大半が20~30代でした。
だから私の中では、
その「8歳差」が、
急にリアルなものとして迫ってきた。
だからこそ、
今までみたいに
「まあまあ……」で
受け流せなくなってしまったんです。
当時を振り返って思うこと。
それは
「私はずっと
“立場”で自分の価値を
確認していたのかもしれない」
ということでした。
年下や、
後から入社してきた人に抜かされないこと。
成果を出し続けること。
期待され続けること。
そうして立場を守ることで、
自分の価値を保とうと
していたのかもしれないなと。
でもですよ。
「年下や、
後から入社してきた人に絶対抜かされない」
なんて、
実際問題、全然できなくて(汗)
だから私は、
仕事内容そのものが嫌だったというより、
職場で「自分の価値が下がっていく感じ」に
耐えられなくなっていたんですよね。
「辞めたい」の奥にある感情に、少しずつ気づいていく
もちろん、
こういう時に環境を変えることそのものは
良いことでもあると思っています。
実際、
人は環境の影響をかなり受ける生き物なので、
転職や異動、
独立という方法が有効なことも。
だけど、必ずしも
環境を大きく変えないといけないかというと、
そういうわけでもないんですよね。
「辞めたい」の奥にある感情を
理解していくことで、
すぐに環境を大きく変えなくても、
少し気持ちが楽になったり、
必要以上に自分を責めずに
済むようになることもあります。
ただ、当時の私は
自分が何にこんなに苦しくなっているのか、
ほとんど分かっていませんでした。
正直
「年下上司が嫌なんだ」くらいにしか
思っていませんでした。
でも今振り返ると、
職場で仕事をしているときに
「自分の価値が下がっていく」
感じがして苦しくて、
それらから逃げたかったのだろうな
と思っています。
けれど、こういう感情って、
渦中にいる時ほど分かりづらいんですよね。
むしろ
「こんなこと考えるなんて嫌なやつだな」
と自分を責めてしまうことも、
多いと思います。
だから、
少しずつ振り返っていくことで
「ああ、
私はこんなふうに苦しくなっていたんだな」
と気づいていくと良いのかなと思います。
実際のカウンセリングでも、
こういうパターンはよくあるんです。
最初は、
「会社を辞めたい」
という話から始まる。
でも、
少しずつ話していく中で、
本当は職場で感じている感情が苦しかった、
ということが、
少しずつ見えてきたりする。
そしてそれは、単純に
「会社を辞めるか辞めないか」
「転職するかしないか」
という話ではなくて。
「私は何でこんなに
苦しくなっていたんだろう」
「私は何を大事にしたかったんだろう」
そういったことを深く知って、
自分の未来を変えていく
きっかけにしていけるかもしれないんですね。
ただ、
そういう感情って、
一人で向き合うのは
本当に苦しいんですよね。
私も、
一人ではとても無理でした。
もし今、
「今の会社や仕事内容に
そこまで不満はない。
だけど、辞めたくて、苦しい。」
そんな感覚があるなら。
その苦しさを、
どうかそのままにしないであげてください。
見ないようにしていても、
心の中ではずっとざわざわし続けたり、
自分を責め続けて、
さらに苦しくなってしまうこともあるから。
あなたの中にある
まだ言葉になっていない想いを、
一緒に見つけていけたら嬉しいです。
あなたのこれからのキャリアを、
人生を、
心から応援しています。
心理カウンセラー
矢菅まゆ
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