こんばんは。
カウンセラーの矢菅まゆです。

 

例えば職場で、
昨日まで普通に話していた人が、
急によそよそしくなった気がする。

自分だけ会話に
入れてもらえていないような。

あれ? 私、何かした……?

 

こういうことって、
友人関係などでもあったりしますよね。

気になるけれど、
本人に直接聞くのも怖い。

気にしてもしょうがない!
と思っても、
そう簡単に切り替えられたら苦労しない。

今日は、
私の大学時代の経験を交えながら、
「気にしない」以外にできることを
お話ししたいと思います。

急によそよそしくなったように感じた、あの夜のこと

大学生の頃のこと。

当時、体育が必修だったのですが、
毎週の授業に出る代わりに、
スケート合宿に参加すれば
単位がもらえるという制度がありました。

毎週体育の授業に出るのが面倒だった私は(笑)、
迷わずスケート合宿を選択。

そのとき、
たまたま同じ班になった
女の子たちがいたんですね。

最初は普通に話していて、
何も気にしていなかったんです。

 

ところが、
合宿中のあるとき。

彼女らが、
私を抜きにしてひそひそ話を
しているように見えたんです。

 

あれ? 何かあった……?

なんだか急に距離ができたような。

 

何を話していたのかは分かりません。

私のことを話していたのか、
まったく関係ない話だったのか。

今となっては確かめようもないし、
当時も分かりませんでした。

ただ、
そのときの私は、

え、何?

私、何かした?

なんで急に?

さっきまで普通に話してたのに?

と、頭の中がはてなマークでいっぱい

拒絶されたように感じて、
悲しいやら腹が立つやら、
もう気持ちがぐちゃぐちゃでした。

 

 

その日の夜。

布団に入って、
天井をじーっと見つめながら、
昼間のことを何度も何度も、
ぐるぐる考えていました。

すぐ横では、
昼間ひそひそ話をしていた
彼女らが寝ているのに、

私だけが、
なかなか眠れない。

なんで?

私が何したっていうの?

考えても考えても、
何が起きたのか分からない。

かといって、
考えるのをやめることもできず、
胸のあたりはズシンと鉛のように重いまま。

あの夜は、
自分の気持ちを整理する余裕なんて
一ミリもありませんでした。

「気にしない」ができたら、苦労しない

こういうとき、
「何かあったの?」
と、相手に直接聞けたら
いいのかもしれません。

でも、実際には
そう簡単に聞けないことも多いですよね。

いや、
聞けないことの方が多いかもしれない。

 

今振り返ると、
私の場合は、

「さっき、私抜きに何を話してたの?」

と聞くことは、
できたのかもしれません。

 

でも、もし聞いた途端に
相手が黙ってしまったら?

「別に何も話してないよ」
と返されたら?

合宿はまだ続くのに、
もっと気まずくなったら、
その後どうやって同じ部屋で
過ごせばいいんだろう?

たとえ、
本当に何でもないような
答えをくれたとしても、
その言葉を素直に信じられたかどうか……。

 

ちなみにこれは、
今振り返って思うことであって、
当時はそこまで考える余裕なんて
これまた一ミリもありませんでした。

 

こうして考えてみると、
直接聞くのって相当勇気がいることだな、
と思います。

ただ、聞けないとなると、
結局、自分の中であれこれ考えてしまう。

 

こういうときって、
「気にしすぎじゃない?」
「考えてもしょうがないよ」
と言われたところで、

いや、
それは分かってるんですよって
なりますよね。

気にしないで済むなら、
こんなに悩んでないわ!という話で。

 

頭では、
いくら考えても答えが出ないと
分かっている。

それなのに、
気づけばまた相手の態度を思い出して、

あれはどういう意味だったんだろう?
なんて考えてしまう。

よし、もう気にしない!
と決めたって、
そんな簡単に気持ちは切り替わらない。

それどころか、
気になっている自分の気持ちを
無理やり押し込めてしまうこともあります。

 

しかも、こういう経験って、
そのときだけで終わるとは
限らない
んですよね。

カウンセリングでお話を伺っていると、
何年も前の出来事ですっかり忘れていたのに

「もしかしてこのことって、
今の悩みにも影響しているのかな?」

と、つながってくることもあるんです。

だから、気になる気持ちを
無理に追い払おうとしなくても
いいんじゃないかと思うんです。

相手の気持ちが分からないときに、できること

ところで、
そのスケート合宿についてですが。

結局、
彼女らは何を話していたんでしょう。

今も本当のところは分かりません。

 

ただ、何年も経ってから、
私自身がカウンセリングを受けたときに、
当時の出来事について話す機会がありました。

そのとき、
カウンセラーの方から
今まで考えもしなかった
別の可能性の話を聞きました。

「えっ、そんなこともあるの!?」

と、びっくり。

もちろん、
あくまで可能性の話で、
正しかったのかどうかは分かりません。

でもそれは、
自分一人で考えていたら、
きっと思いつかないことで。

そういうこともあるかもしれないなと、
なんだか少し、
腑に落ちたんですよね。

 

人間関係で悩んだときって、
相手に直接聞けないことも多いし、
勇気を出して聞くことができたとしても、
結局はっきりしないこともありますよね。

そんなときは、
誰かに話してみるのも方法の一つ。

 

こんなことがあって、悲しかった。

何が起きたのか、正直分からなかった。

本当は腹も立っている。

うまくまとめなくても、
思っていることをそのまま話してみる。

そうすることで、
一人で考えているときには
見えていなかったことが
見えてくるかもしれません。

 

私のカウンセリングでも、
何があったのか、
そのときどう感じたのか、
お話をうかがっていきます。

ときには私が感じたことを、
「私はこう感じました」
「こういう可能性もあるかもしれませんね」
とお伝えすることもあります。

もちろん、
私の考えが正解というわけではなく、
あくまで一つの見方として。

 

相手が何を考えていたのかは、
最後まで分からないかもしれません。

でも、
だからといって、
自分の気持ちまで
置き去りにしなくていい。

「気にしない」ができないときは、
無理に忘れようとしたりする代わりに、

まずは、
「私はあのとき、
何が嫌だったんだろう?」
と、自分に聞いてみる。

そして、
一人でぐるぐる考えてしまうときには、
誰かに話してみる。

無理に気持ちを切り替えなくても、
できることはあるんです。

 

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