こんばんは。
心理カウンセラーの矢菅まゆです。

 

SNSやいろんなサイトを見ていると、
「~べき」という考え方を手放そう
という言葉をよく見かけます。

(これを「べき思考」と言ったりします。)

 

私自身も、かなり長いこと
「~べき」に振り回されてきました。

そしてここ数年、
そんな考え方を少しずつ手放してきたんです。

そのおかげで以前よりもずいぶんラクに、
自由に生きられるようになりました。

ただ最近は、
また別のところで立ち止まっています。

今日はそんな「~べき」にまつわるお話です。

「~べき」に縛られていた頃の私

今振り返ると、
以前の私はたくさんの
「~べき」を抱えていました。

・仕事は休まず責任を果たすべき

・目標は必ず達成するべき

・ニュースや世の中のことは知っておくべき

・もっと勉強すべき

書き出してみると、
なかなか忙しいですね(笑)

しかも当時の私は、
それらをあまり疑っていませんでした。

「そういうものだよね」
くらいの感覚です。

 

 

前職の人材紹介会社で働いていた頃は
特にそうでした。

朝から晩まで求職者の方とお話をして、
目標の数字を追いかけて、
夜遅くに帰宅した後もパソコンを開いて、
それこそ深夜まで仕事。

休みの日は疲れ切っていて、
だいたい昼まで爆睡。

それなのに夕方になると、
また仕事を始めていました。

(休みとは……?)

 

結局、
起きている間は仕事のことが頭から離れない。

もう十分に疲れているけれど、
「これでいい」
とはなかなか思えなかったんです。

もしかすると、
この記事を読んでいるあなたも、
似たような経験があるかもしれません。

 

 

当時の私は、たくさんの
「べき」に囲まれて生きていました。

そして当時は、
それが自分自身の考えなのか、
別の誰かの考えなのかどうかは、
あまり気にしたこともありませんでした。

自分で選んだというより、
いつの間にか当たり前になっていた価値観。

今振り返ると、
私はそんな「べき」に
囲まれて生きていたのだと思います。

「~べき」を手放してラクになったこと

そういった生活だったので、
私は少しずつ、
「~べき」を見直していきました。

すると、
ラクに、自由になったことが
たくさんあったんです。

 

 

たとえば、
以前の私は、

疲れていても、
「もっと頑張れるはず」
と思っていました。

休みの日に昼まで寝ていても、

「それだけ疲れていたんだな」
と思うよりも

「もっと有意義に過ごせたんじゃないか」
という方に意識が向いていたんです。

でも今は、
たくさん寝た日の朝には、

「ああ、体が休みたかったんだな」
と思えるようになりました。

 

また、
「頑張るべき」
という考え方を少しずつ手放していく中で、
以前ほど自分を追い込まなくなりました。

 

そして、
人からどう見られるかよりも、

「自分はどう感じているんだろう」
「本当はどうしたいんだろう」

と考える時間も増えていった気がします。

 

そして何より、
会社員を辞めて、
心理カウンセラーとして独立する。

そんな選択ができたのも、
「こう生きるべき」
という考え方を
見直してきたからだと思っています。

もし今も、
「安定した会社員でいるべき」
という考え方だけを握りしめていたら、
今の私はいません。

 

だから私は、
べき思考を手放せて本当に良かった!
と思っています。

ただ、
ここから先で、
思いもしなかった別の戸惑いに
出会うことになったんです。

「~べき」を手放したあとに出てきた戸惑い

以前の私は、
「こうするべき」
という考え方がたくさんありました。

だからある意味、
分かりやすかったんです。

しんどかったですけど(笑)

 

けれど、
「~べき」から少しずつ
距離を取れるようになるにつれて、

「正解は1つではない」
ということに気づいていきました。

世の中にはいろんな生き方がある。
いろんな働き方がある。
いろんな幸せの形がある。

それ自体は、
とても良いことだと思っています。

 

ただ、
選択肢が増えたからこそ、
逆に迷うこともありました。

「これもあり」
「あれもあり」
「どれもあり」

となった結果、

「じゃあ私はどうしたいんだろう」
と立ち止まることが増えたんです。

自由になったはずなのに、
今度は選べない。

なんだか不思議ですよね。

 

 

実は最近の私は、
「働くこと」について、
そんな戸惑いを感じています。

私は長い間、
働くことは当たり前だと思っていました。

前職は人材紹介会社。

今は働く人のカウンセラー。

「仕事」に関わる時間は長く、
働くことは、
人生の中心にあるものだと思っていました。

だから、
「何のために働くのか」
なんて、
あまり考えたことがなかったんです。

 

でも最近、
その前提が少し揺らいでいます。

これまでの私はどこかで、
「何かしていないとダメ」
「働いていることに価値がある」
と思っていました。

だからこそ、
その考え方が少し緩んだとき、
今度は別の問いが出てきたんです。

 

「じゃあ私は何のために働くんだろう」

と。

「働くべき」に縛られていた頃は、
思いつきもしなかった問いでした。

本当に必要だったのは「自分の価値観」を知ることだったのかもしれない

最近の私は、
「何のために働くんだろう」
と考えながら、
これまでのことを振り返っていました。

その中で思ったんです。

もしかすると、
問題だったのは「~べき」そのものでは
なかったのかもしれないな、と。

 

 

たとえば、以前の私は

「仕事は休まず責任を果たすべき」
「目標は必ず達成するべき」

と思っていましたが、
そう思うこと自体は、
決して悪いことではないと思うんです。

ただ以前の私は、
それが本当に
自分の気持ちなのかどうかを考える前に、

「そうするべきだから」

と、あまり疑うことなくその考え方を
受け取っていることが多かったように思います。

 

自分がどうしたいかよりも、
正しいかどうか。

周りから見てどうか。

そちらを優先していました。

 

だから今は、
「べきを全部なくそう」
というよりも、

「私は本当は何を大切にしたいんだろう」を
問い直していくことの方が
大切なのかなと思っています。

 

とはいえ、
これがすんなりとはいかなくて。

私は何度も迷宮入りしました(笑)

でも、
そういうときに限って、
頭の中だけで
考えていることが多かったんです。

 

私はカウンセリングを受ける側としても、
話しながら少しずつ整理していくことで、

「あ、私こんなこと考えていたんだ」
と気づいた瞬間が何度もありました。

 

カウンセリングでは、
今抱えている悩みを通して、
その奥にある「本当はどうしたいのか」
一緒に考えていくことができます。

 

 

今、
頭では分かっているのに、
なかなか「~べき」を手放せなくて
苦しい人もいるかもしれません。

そんなときは、
手放せないでいる自分を、
どうか責めないであげてくださいね。

 

一方で、
ある程度「べき」から
距離を取れるようになったあと、

何を大切にしたいのか
分からなくなっている人も
いるかもしれません。

それもまた、
その段階で出会う悩みの
一つなのだと思います。

 

「べき」を全てなくすことがゴールではなく、
自分は何を大切にしたいのか。

私自身も、
これから少しずつ
問い続けていきたいと思っています。

あなたの大切にしたいことについても、
一緒に考えていけたら、嬉しいです。

 

 

 

あなたのこれからのキャリアを、
人生を、
心から応援しています。

 

心理カウンセラー
矢菅まゆ

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